ビタミンD

ビタミンD2(エルゴカルシフェロール)とビタミンD3(コレカルシフェロール)に分けられます。ビタミンD2はきのこ類(真菌)に多く含まれるエルゴステロールから合成され、ビタミンD3は直接食物として摂取する方法と日光に当たることにより皮膚上でコレステロール直前の前駆体である7-デヒドロコレステロールから作られる方法(生合成)と2通りあります。

ビタミンD3は肝臓と腎臓でともに水酸化(OHの付加)を受け、1α-25ジヒドロキシビタミンD3(活性型VD3)となって生体内で作用します。

作用 欠乏症 過剰症 必要量
(経腸栄養)
必要量
(静脈栄養)
Ca/Pの調節、骨石灰化 骨・歯発育障害、くる病、骨軟化症 尿路結石、腎機能障害、軟組織の石灰化障害、高カルシウム血症 15μg 5μg

ビタミンD製剤

  • ロカルトロール(カルシトリオール)
  • ワンアルファ、アルファロール(アルファカルシドール)
  • エディロール(エルデカルシトール)
  • デノタス配合錠(沈降炭酸カルシウム+コレカルシフェロール+炭酸マグネシウム)・・・プラリアの副作用予防として

ビタミンDの作用

活性型VD3はCaの腸管からの吸収を促進するとともに、副甲状腺ホルモン(パラトルモン)分泌を抑制することで骨吸収を抑制し、骨形成を促します。

骨吸収とは、破骨細胞による骨の溶解を指し、骨形成とは骨芽細胞による骨の形成を指します(古い骨を溶かし新しい骨を作る=リモデリング)。

それに加えて表皮細胞のビタミンD受容体に結合することで皮膚代謝を正常化する作用もあります。欠乏症はくる病、骨粗しょう症、過剰症はカルシウムの腎への沈着。

活性型ビタミンD3はケラチノサイトの抗菌ペプチド:hBD-2及びhCAP18/LL-37の発現を亢進させる。

※破骨細胞とは?
→骨髄中の細胞融合によりできる多核細胞であり、塩酸とタンパク質分解酵素(酸性ホスファターゼ)を分泌する。骨はコラーゲン(骨基質タンパク質)とヒドロキシアパタイト(=骨塩=リン酸カルシウム) の沈着でできているため、骨吸収の際、塩酸で骨塩を溶かし酸性ホスファターゼでコラーゲンを分解する。

※骨芽細胞とは?
→コラーゲンの上にリン酸カルシウムを分泌し、リン酸カルシウムは結晶化してヒドロキシアパタイトとなることで石灰化が終了する。


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