かゆみ伝達の概略

ヒスタミンなどに誘発され、知覚神経C線維の一次ニューロンを伝わるかゆみ刺激は、脊髄後角で二次ニューロンとシナプスを形成します。 ここでは、それ以降のかゆみを認識する経路について簡単に説明します。

大脳皮質(体性感覚野)のところでお話したとおり、痒み、痛み、触角などの刺激の認識には脊髄三叉神経節を経て 大脳皮質へと投射されるという経路を辿ります。脊髄は脊椎の間を通っています(下図参照)。

椎間板ヘルニアは椎間板がつぶれて右にある脊髄を圧迫することで痛みが生じる疾患です。

この脊椎を横に切ったものが、以下の図です。 脊柱管狭窄症、黄色靭帯骨化症、後縦靭帯骨化症の原因部位はここに集約します。

脊柱管の中を通る脊髄だけを取り出してみてみます。

痒みや痛みなどの刺激は皮膚の受容器にて受け取られます。非侵害刺激(触覚、圧覚)Aβ繊維により後角を通らず後索内を上行し、 後索核(孤束核、薄核)に投射する。

侵害刺激とは組織が壊されるくらい大きな刺激を指す。温冷覚1次痛覚Aδ繊維により後角の 細胞体に投射され、視床VPL核→大脳皮質(体性感覚野)へと至る。

2次痛覚と痒みはC繊維により後角の細胞体に投射され、あとはAδ繊維と同じ経路を辿る。

二次ニューロンは、痛みに反応する脊髄視床路が内側視床の内側下核に終始するのに対して、かゆみは外側視床の下後腹側核および後外側腹側核に終始する。

この時、Aδ繊維とC繊維の一部は、後角の細胞体に投射せずにそのまま下降して側角や前角の細胞体とシナプスを形成する。 熱いものを触ったときに熱さを認識する前に瞬時に手を引っ込めるのはこのことによる。


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