神経線維

神経線維(神経)には、その線維の太さや伝導速度、機能によっていくつかの種類があります。

Aα線維は運動神経の線維(筋の感覚神経も含む)で、他のA線維は全て求心性の感覚神経の線維です。

B線維は自律神経(交感神経、副交感神経)の節前繊維に使われ、C線維は自律神経の節後繊維と感覚神経の線維です。

アトピー性皮膚炎でもっとも重要な痒み伝える神経はC線維です。

一般的には、化学刺激(カプサイシン、ブラジキニン、ヒスタミンなど)はC線維を刺激し、物理的刺激(外界刺激物質、クエン酸など)はAδ線維を刺激する。

しかし、アトピー咳嗽の機序のように、

物理的刺激によるAδ線維から節状神経節を介する咳中枢の興奮と、

化学刺激からの刺激がC線維を伝わり、神経終末から放出されるサブスタンスP、NKA、CGRPなどのタキキニンが、軸策反射を介してAδ線維の終末受容体であるrapid adapting receptor(RARs)を刺激して物理刺激と同様のルートを経る咳中枢の興奮

というような、Aδ線維単体のルートだけでなく、C線維により間接的にAδ線維が刺激されるメカニズムもあるので注意する。

Aα~AδとB線維は有髄(髄鞘あり)神経で、C線維は無髄神経です。

C線維終末からのタキキニンの放出にはPGF2αやPGE2などのプロスタグランジンやNOも関与していることが報告されている。

神経の種類 髄の有無 直径(μm) 伝導速度(m/s)
有髄 12~20 70~120
有髄 12~20 70~120
有髄 5~12 30~70
有髄 2~5 12~30
B 有髄 1~3 3~15
C 無髄 0.5~1 0.5~2

以下の図はニューロンの模式図です。1つのニューロンは細胞体と軸索から構成され、軸索末端と別のニューロンの細胞体との間で興奮の伝達が行われます。

髄鞘をもつ神経のことを有髄神経と呼ぶ。髄鞘は絶縁質であるため、間にあるランビエ絞輪で発生した活動電位が髄鞘を飛び越えて伝わるため、無髄のものに比べて伝導速度は速いです(有髄>無髄)。

絶縁質の髄鞘が邪魔だから髄鞘が無い方が早いのではと思いますが、伝導を妨げる主な原因は膜上に存在する電荷であり、その電荷を少なくできる髄鞘があることは結果として伝導速度を高めることができる(byWiki)。


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