ストレスが招くもの

ストレスという言葉は、緊張している時やイライラしている時だけに当てはまるものではなく、汚い空気を吸うことや深い水の中に潜ることすらもストレスを感じている ということができなど、実に広義な概念を持つ言葉である。

ストレスの定義は、カナダの生理学者、Hans Selyeが提唱した「生体が危機的状況に陥ったときに共通して現れる症候群をストレスと呼び、ストレスを引き起こす要因をストレッサーと呼ぶ」 というものがありますが、現在は、ストレスとストレッサーの区別もない上に、環境悪化のためか、水や空気に接することすらがストレスに含まれるくらい、ストレスという言葉は 広義な意味になっている。

一方、生理学的な視点から捉えると、ストレスが生体に引き起こす生理反応は、

  • 交感神経の興奮による、カテコラミンの放出
  • 視床下部-下垂体-副腎皮質系におけるグルココルチコイドの分泌
  • 負荷された刺激による知覚神経の興奮とニューロペプチドの放出

の大きく3つの反応が知られています。

交感神経の中枢がある、延髄の各神経核から起こる交感神経の興奮は、副腎髄質からのNEやエピネフリンの放出を促し、 視床下部室傍核などに細胞体を持つ副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)の下垂体門脈血中への放出と、その後の一連の反応によるステロイドホルモンの放出を促進し、 知覚神経の興奮から、SPやCGRPの放出を促し、肥満細胞のNK1Rなどを介してヒスタミンなどのケミカルメディエータの放出を促進する。

いずれも、生体に与えられた外的な圧力から体を守ろうとする反応であるが、守ろうとするあまり生体が過剰に反応してしまうと有害が作用が発現する。



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