ストレスとACTH

前項に述べたとおり、ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)はPOMCのプロセシングより生じ、CRHの作用により主として下垂体前葉より分泌される。

ACTHの受容体は主としてMC2(メラノコルチン2)受容体であり、ACTHが副腎皮質上のごく一部のMC2受容体に結合しただけで、Gsタンパクを介したcAMPが増大と、それに伴う PKAの活性化、CREBのリン酸化と続き、最終的にはグルココルチコイドの産生量が最大となる。

副腎皮質のMC2受容体の多くはACTHと結合せず予備受容体として存在している。

MC受容体にはグルココルチコイド産生に関与するMC2受容体を含めて、MC1~MC5までの5つのサブタイプが知られている。

ACTHはMC2以外のMC受容体に対しても親和性を持っている。

サブタイプ リガンド 組織分布 作用
MC1 α-MSH≒ACTH>β-MSH≫γ-MSH メラニン細胞 メラニン産生
MC2 ACTH 副腎皮質・脂肪細胞 ステロイド分泌
MC3 α-MSH=β-MSH=γ-MSH=ACTH 脳・胎盤 高次神経活動
MC4 ACTH≫γ-MSH 学習・記憶
MC5 α-MSH=ACTH>β-MSH>γ-MSH 副腎・胃・肺・骨格筋 アルドステロン分泌

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