ヘルパーT細胞の分化後編

二次リンパ組織へとホーミングしたナイーブT細胞(Thp)は、T細胞領域の同じくSLCや樹状細胞が発現しているELC(EBI1-ligand chemokine)により特定の領域に誘導される。 また、B細胞領域に濾胞樹状細胞はCXCR5のリガンドであるBLC(B lymphocyte chemoatractant)を構成的に発現している。

ナイーブT細胞は自己抗原に反応してIL-4を産生しオートクライン的にTh2細胞へ分化することができる。

その後、ナイーブT細胞は、樹状細胞の提示している抗原ペプチド+MHC複合体を認識するとT細胞側のCD40L、TCR、CD4、CD28と樹状細胞側のCD40、MHCclassⅡ、B7との けつごうによりナイーブT細胞は増殖を開始し、最終的にはエフェクター/メモリーT細胞に分化する。

※ナイーブT細胞と樹状細胞のやり取りについては、樹状細胞の項を参照してください。

エフェクター由来のメモリーT細胞であるエフェクターメモリーT細胞は、ナイーブT細胞のCD45RA分子はCD45RO分子へと変わり、ナイーブT細胞のリンパ組織と血管間の 移動に重要であったCCR7の発現は低下し、CD62L(Lセレクチン)も陰性となる。 これによりリンパ組織において恒常的に発現しているSLCからの束縛をとかれ、循環血中へと流入する。

エフェクターメモリーT細胞は、Th1サイトカイン(IL-12、IFNγ)の作用でTbox遺伝子の中の転写因子Tbetが活性化され、Th1細胞へと分化し、Th2サイトカイン(IL-4) の作用で転写因子GATA3が活性化され、Th2細胞へと分化する。

同時に、表面ケモカインレセプターの種類も、Th1(CCR1、CCR2、CCR5、CXCR3)、Th2(CCR2、CCR3、CCR4)と変化して、対応するケモカイン発現組織へと遊走する。

CCR3はextaxin、eotaxin2、RANTES、MCP2,3,4のレセプター。 CCR4はTARC(thrmus and activation regulated chemokine)、MDC(Macrophage derived chemokine)の共有レセプターで、 TARCは皮膚の微小血管内皮で樹状細胞や組織マクロファージが産生している。。 CCR6はLARC(liver and activation regulated chemokine)のレセプターで、LARCは肝臓、肺、リンパ節、腸管内皮細胞などに発現している。 CXCR3はIFN-γにより誘導される3種のケモカインIP-10(interferony inducible protein 10)、Mig(Monokine induced by interferony)、 I-TAC(Interferon inducible T-cell a chemoattractant)と活性化血管内皮細胞に発現するFractalkineの共有レセプター。 CCR5はRANTES(Regulated upon activation normal T-cell expressed and secreted)、MIP-1α(Macrophage inflammatory protein 1α)、 MIP-1βの共有レセプター。

組織へと遊走後は、Th1はIL-2やINFγを活性化して細胞性免疫を、Th2はIL-4、IL-5、IL-13を活性化して肥満細胞や好酸球を活性化したり、Th2細胞上CD40LとB細胞上CD40 との結合とIL-4の作用でIgEを産生する体液性免疫を亢進させる。

ナイーブT細胞が分化・増殖してできたTh1、Th2への分化能を持つTh0細胞はTh1、Th2両方のサイトカインを産生し、これもまた対応するサイトカインによりTh1、Th2細胞へと 分化する。

ナイーブ→エフェクターメモリー→エフェクターの経路と、ナイーブ→Th0→エフェクターの経路の2つが存在するのかどうか今調べ中です。。。



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