腎機能の評価に使用される検査値

GFR(糸球体濾過量)

単位:mL/分

1分間に糸球体でろ過される血漿量。

測定には24時間蓄尿等が必要で、外来患者で測定するのは容易ではない。

SCr(血清クレアチニン値)

単位:mg/dL

血液中のクレアチニン量。

採血にて容易に測定可能。

クレアチニンは筋肉のエネルギー源として利用されるクレアチニンの代謝物で、腎臓からろ過されて尿中に排泄される(再吸収されない)。腎機能が低下するとCrの尿中排泄量が減少し、血液中に蓄積するため、SCrは上昇する。

筋肉量が多いと高くなるため、基準値(男性:0.65~1.07mg/dL、女性:0.46~0.79mg/dL)と、男性の方が高い。

腎機能以外の要因を受けやすい。

CCr(クレアチニンクリアランス)

単位:mL/分

CG式(Cockcroft-Gaultの式)を使って、SCrと年齢、性別、体重から計算する。

肥満患者においては、CG式が体重の値を乗じることから誤差が大きくなる。そのため、肥満患者の腎機能の評価には、標準体重を用いてCG式からCCrを算出するか、eGFRを用いる。

  • 標準体重(kg) = 身長[m]2×22
  • 男性CCr(mL/分) = (140-年齢)×体重/(72×SCr)
  • 女性CCr(mL/分) = 0.85×(140-年齢)×体重/(72×SCr)

eGFR(推算腎糸球体濾過量)

単位:mL/分 or mL/分/1.73m2

CCrより正確に腎機能を評価できる反面、計算が複雑。CCrの計算では必要がなかった身長が必要になる。

慢性腎臓病(CKD)の診断に用いるためのeGFRは体表面積で補正されたeGFR(mL/分/1.73m2)であり、これを投与設計に用いるeGFR(mL/分)に直すためには、「体表面積/1.73」を乗じて単位を「ml/分」に揃える必要がある。

  • 男性eGFR(mL/分/1.73m2) = 194×SCr-1.094×age-0.287
  • 女性eGFR(mL/分/1.73m2) = 男性GFR×0.739
  • 体表面積(m2) = 体重0.425×身長(cm)0.725×0.007184
  • eGFR(mL/分) = eGFR(mL/分/1.73m2)×体表面積(m2)÷1.73

腎機能低下患者への薬剤の使用

CKD患者における副作用報告が多い薬剤(順不同)

アシクロビル、バラシクロビル、バンコマイシン、アロプリノール、ファモチジン、ジゴキシン、NSAIDs、モルヒネ、アマンタジン、アミノグリコシド、ピルシカイニド、酸化マグネシウム他

(参考・引用元:日経DI 2015.12)

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