中耳炎

中耳炎は、感染によって中耳腔に炎症が起こっている状態で、

  • 急性中耳炎・・・鼓膜に穿孔なし
  • 滲出性中耳炎・・・鼓膜に穿孔なし。陥凹はあることも
  • 慢性中耳炎(↑2つから移行)・・・鼓膜に穿孔有り

に分類される。

中耳は鼓膜から奥の中耳腔で、半規管や蝸牛は内耳に含まれる。鼓膜に穴が空いていない限り、外耳からの刺激は内耳までは到達しないので、口や鼻から、中耳腔を換気して気圧の調整をしたりする耳管(鼻腔と咽頭の間の管)を通ってウイルスや細菌、水が侵入し炎症をおこすことに起因する。

これが副鼻腔炎や上気道炎が合併していることの多い原因である。

急性中耳炎

ウイルスの感染で上気道に炎症が起こり、そのウイルスが中耳腔へと侵入し、耳管や内耳の粘膜障害を引き起こす。その後、肺炎球菌やインフルエンザ桿菌などの細菌が便乗して感染し、痛みや発熱などの急性症状が現れる。

滲出液中耳炎

鼓膜に穿孔がなく、中耳腔に貯留液をもたらし難聴の原因となるが、急性炎症症状すなわち耳痛や発熱のない中耳炎である。滲出性中耳炎の多くは急性中耳炎罹患後に、中耳粘膜からの滲出液が溜まって起こる。

慢性中耳炎

急性中耳炎や滲出性中耳炎が慢性化した状態が慢性中耳炎(穿孔性中耳炎・真珠腫性中耳炎)である。

鼓膜に穿孔が生じて、塞がらないまま耳垂れを繰り返すのが特徴である。真珠腫性中耳炎は、中耳腔雨に真珠腫という塊ができて、そこに細菌が住みつき常に感染しやすい状態になる。

  • 参考・引用サイト
    • クレデンシャル2015.9

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