カリウム

カリウム製剤(液剤除く)

成分名 商品名 mEq換算 回数 先・後
アスパラカリウム アスパラカリウム錠300mg 1.8mEq/錠 3回
アスパラカリウム散50% 2.9mEq/g
L-アスパラギン酸K錠300mg「アメル」 1.8mEq/錠 後発品
グルコン酸K グルコンサンK錠2.5mEq 2.5mEq/錠 3~4回 先発品
グルコンサンK錠5mEq 5mEq/錠 先発品
グルコンサンK細粒4mEq/g 4mEq/g 先発品
塩化カリウム 塩化カリウム「ヤマゼン」 13.4mEq/1g 数回
塩化カリウム「日医工」
塩化カリウム「フソー」
塩化カリウム徐放錠600mg「St」 8mEq/錠 2回 後発品

カリウム製剤切り替え時の換算量計算

参考サイトより、常用量対比(=それぞれの製剤の1日用量の上限同士を治療学的に等量と考え、以下を比例計算するという考え方)で比較すると、

アスパラK:グルコン酸K:塩化カリウム錠:塩化カリウム散=16:40:36:134(=1:2.5:2:8.375)

が等量と見なすことができる。

※他の薬剤から塩化カリウム散に変える場合、1日に摂取するmEq量が急激に増えるため、初回はmEq換算で切り替えるなどモニタリングしながらの投与が望ましい。

錠/g

切り替え後の薬剤

  • アスパラカリウム錠300mgは、 錠です。
  • アスパラカリウム散50%は、 gです。
  • グルコンサンK錠2.5mEqは、 錠です。
  • グルコンサンK錠5mEqは、 錠です。
  • グルコンサンK細粒4mEq/gは、 gです。
  • 塩化カリウムは、 gです。
  • 塩化カリウム徐放錠600mg「St」は、 錠です。

カリウムの基準値

カリウムの基準値は、健康状態、年齢、性別、試験方法、病院や臨床検査の機関によって若干の変動があります。しかし、一般的に成人の血清中のカリウム濃度の基準値は以下の範囲で示されることが多いです:

3.5 - 5.0 mEq/L

この値は、健康な成人において考えられる正常な範囲を示しています。この範囲より低い場合、低カリウム血症(ハイポカリエミア)と診断される可能性があります。この範囲より高い場合、高カリウム血症(ハイパーカリエミア)と診断される可能性があります。

低カリウム血症や高カリウム血症は、筋肉の異常、心リズムの異常、その他の健康問題を引き起こす可能性があるため、正確な診断と適切な治療が必要です。

低カリウムの原因

  • 利尿薬・・・尿中へのカリウム増加
  • インスリン大量投与、β刺激薬・・・細胞内へのカリウム移動促進
  • 下痢・嘔吐・・・カリウム喪失
  • 絶食や不十分な摂取
  • アルカローシス:血液がアルカリ性に偏ると細胞内にカリウムが移動(糖尿病ケトアシドーシスの治療など)

高カリウム血症

高カリウム血症のページを参照

カリウムを摂取できる食べ物(1位~5位)

  • バナナ: 1本の中型サイズのバナナには約400mg以上のカリウムが含まれています。バナナはその手軽さと美味しさから、カリウムの補給源として非常に人気があります。
  • スイートポテト (サツマイモ): 1つの中型サイズのスイートポテトには約540mgのカリウムが含まれています。
  • ほうれん草: 1カップの調理済みのほうれん草には約840mgのカリウムが含まれています。生の状態よりも調理することでカリウム含有量が濃縮されます。
  • アボカド: 1つのアボカドには約1000mg以上のカリウムが含まれています。アボカドはまた、健康に良い脂肪や食物繊維も豊富に含んでいます。
  • 豆類: キドニービーンズ、レンズ豆、黒豆などの豆類はカリウムが豊富です。たとえば、1カップの調理済みのキドニービーンズには約600mg以上のカリウムが含まれています。

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記事No2895 題名:Re:大野能之様 投稿者:管理人tera 投稿日:2024-12-03 20:46:34

ご指摘感謝します。
仰る通り、塩化カリウム散に関しては確かに常用量にかなりの幅がありますね・・・使ったことがなく、同mEqで使うとどれだけ効果に差があるのかわからないので確かに危険かもしれませんね・・・。
塩化カリウム徐放錠4錠からの切り替えを塩化カリウム10gではなく、同mEqの2.5gから始める方が危険は少ないですね。
アスパラカリウム3錠(5.4mEq)を散にすると3.4g(45mEq)になりmEq換算だと9倍になるということですね。
逆に塩化カリウム散3.4gをアスパラカリウムにmEq換算で変えると27錠になってしまうのでこちらも考えなくてはいけないですね・・・。
注意の文章を追加します。


記事No2893 題名:塩化カリウム散の換算について 投稿者:大野能之 投稿日:2024-12-02 18:20:52

塩化カリウム徐放錠と塩化カリウム散を常用量上限で換算するのはさすがに暴論だと思います。塩化カリウム徐放錠の常用量は32mEqですが、塩化カリウム散の常用量は26.8-134mEqと幅が広いので、その上限量を指標にすべきではありません。同じ成分である塩化カリウムを徐放錠から散への切り替えで4倍量投与するのは科学的根拠希薄で危険だと思います。同成分で剤型によるバイオアベイラビリティの報告がないなら、同mEqで切り替えてKをモニターしながら用量調整のほうが無難かと思います。危ないので速やかに修正をご検討ください。


記事No2604 題名:Re:堀内丈嗣様 投稿者:管理人tera 投稿日:2023-11-16 14:05:51

ご指摘ありがとうございます。
塩化カリウムを錠剤の比で計算していたため、修正しました。
助かりました。今後ともよろしくお願いいたします。


記事No2602 題名:カリウム製剤切り替え計算式 投稿者:堀内丈嗣 投稿日:2023-11-15 11:18:25

いつも有益な情報をありがとうございます。
業務に役立せさせて頂いています。
1点確認頂きたいのですが塩化カリウム散への変換量が添付文書と異なるようです。
宜しくお願いします。


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