労災保険(労災保険指定薬局療養担当契約事項

労災保険とは

労災保険は、労働者災害補償保険の略で、業務上の事由または通勤による労働者の負傷、疾病、死亡などに対して適用される。

保険者は政府であり、その事務は事業場の所在地を管轄する都道府県知事が行う。

指定の申請

労災保険を取り扱うためには、別に労災保険指定薬局の指定を受ける必要があります。

指定を受けていなくても薬局が10割で調剤をして領収証を発行し、患者さん自らがその領収証を役所(所轄労働基準局長)に持っていくという方法もあります。

指定を受けようとする薬局の開設者は、

  • 労災保険指定薬局指定申請書
  • 薬局の開設許可証の写し
  • 指定薬局・指名機関登録(変更)報告書

を所轄の労働局に提出する。(申請書等はDLできないので労働局から送ってもらうとよいでしょう)(埼玉はこちら。)

指定期間は、指定の日から原則として3年であるが、別段の申し出がないときは、自動的に更新される。

指定の変更

変更の届出が必要なのは下記の通り

  • 薬局を廃止、休止もしくは再開したとき
  • 管理薬剤師の異動があったとき
  • 開設者の氏名又は住所が変更されたとき
  • 薬局の名称が変更されたとき
  • 支払いを受ける金融機関又は口座を変更したとき

変更の届出は、文書(様式は県により異なる)で届け出ること。(埼玉はこちら。)

療養の給付

傷病労働者が労災保険指定薬局で薬剤の支給を受けるためには、

  • 5号用紙:療養補償給付たる療養の給付請求書(業務上の負傷・疾病の場合)
  • 16号の3用紙:療養給付たる療養の給付請求書(通勤上の負傷・疾病の場合)

を処方箋と一緒に提出して調剤を依頼する。

この時、5号or16号の3用紙を持参していない場合は、自費で処理し、後日請求書と引き換えに返金する。

提出された療養の給付請求書は労災保険番号と事業主の署名押印を必ず確認すること。

患者さん自ら請求する場合は、患者さんが持参する7号(2)用紙(業務災害)or16号の5用紙(通勤災害)の薬剤師証明欄に必要事項を記入して、領収証とともに交付する。(記載例:表面裏面

また、5号用紙等にて申請した医療機関から、別の医療機関に変える場合は、変更後の医療機関に対して、様式6号及び16号の4の提出をしなければなりません。

様式第6号はOCR様式でないため、こちらからダウンロードして使えます(A4の用紙に拡大縮小することなくプリントしてください)。他の様式はOCR様式のためダウンロードはできませんので、監督署から取り寄せてください。(様式1号、2号は常に置いておくとよいでしょう)

監督署に、どの請求書を何枚必要か書いたメモと切手(2,3枚なら120円、5,6枚なら140円)を貼った返信用封筒(A4の用紙が折らずに入る封筒)を同封して送ると、請求書を送り返してくれます。

(引用;労災保険より)

(平成26年2月より)労災レセプトのオンライン請求ができるようになりました。予め都道府県労働局に届出書類を提出し、IDとパスワードを取得するすることで請求が可能になります。

労災オンライン請求の届出書類及び請求方法については、労災レセプト(厚生労働省)を参照してください。

レセプト提出後に労災扱いなった場合

医療保険としてレセプトを提出した後に提出済みの処方を労災に変更する場合、既に提出したレセプトは取り下げ等は行わずそのままにし、患者様からは1~3割の所定の負担金を受け取るのみで、10割分の代金は受け取らない。その分に関する5号用紙や7号用紙を記載する必要もない。

医療保険で請求してしまった分(後日労災に変更する分)の金額は医療保険から振り込まれ、患者の会社側(又は本人)が医療保険の方に7割分を支払い、その際受け取るレセプトの写し(封がしてあるかも?)と、3割分の薬局や病院の領収証を持って、労働基準局へ請求する。(医療機関側ではお金に関しては特にすることはない)

その際、16号の5用紙等を持参する場合があるが、そのときは、治療に要した期間や証明者の名前と印鑑を押して返してあげる。

薬剤費の請求

初回請求分は被災労働者の事業所を管轄する労働基準監督署ごとに薬剤費請求書(労働者災害補償保険薬剤師請求書:指薬機様式第一号)を1枚作成し、5号or16号用紙等と薬剤費請求内訳書(指薬機様式第二号)を添付し、指定薬局所在地の都道府県労働局に提出する。

6号用紙等も同様に記載し、労働局に提出します。(請求書は労働局からまとめて送ってもらうか取りに行きましょう)

記載例(5号、7号、6号様式):療養の給付(費用)請求書

2回目以降は、薬剤費請求書を被災労働者すべてを一括して1枚作成し、薬剤費請求内訳書を添付すればよい。

実際の請求
労災に関する薬局での請求は意外と適当といいますか、完璧でなくてもよいようです。

通常は、病院と薬局で1通ずつ、薬局に提出してもらった5号用紙などの指定病院などの名称と所在地の欄に、薬局名と薬局の住所を記入してもらって(または記入して)提出します。

ただし、労災の事業所が病院と薬局で2通の申請書を渡してくれる場合はいいですが、両方で1通しか渡さない場合すらありますから、そういう場合、 記入は病院の方のみにお願いしてもらい、指定病院などの名称と所在地の欄は、病院名と病院の住所、薬局はそのコピーをもらって提出するだけでもOKです。

処方箋の保存

処方箋の保存は、療養の給付請求書に記載されている労働保険番号又は年金証書番号及び事業場の名称を記載し、完結の日から3年間保存する。

掲示

指定を受けた薬局は、「労災保険指定薬局」と書かれた標札(縦10cm、横5.5cm、地色:濃紺、文字色:白)にて薬局内のみ安い場所に掲示しなければならない。

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