睡眠の人体への影響

動物を用いた断眠実験では、数日から1週間近く完全に断眠させられた動物は、体温低下や脳内出血を起して志望する場合が多いことが示された。 しかし、これらの実験は不眠そのものの影響よりも、絶えず覚醒しておくために休みなく刺激が加えられたことによる、過度のストレスの影響が大きかったと考えられている。

健常成人を対象にした断眠実験では、完全な断眠を2~3日続けた場合、被験者は覚醒していても焦燥感や疲労感が強まり、集中力が低下する。4~5日間断眠を続けると、同様の精神機能の変化が強まり、判断力が低下し、錯覚、誤認、誤解などが生じるようになり、中には幻覚、妄想を呈するものもいる。

これらの精神機能の変調は、一過性のものであって、一晩でも睡眠を十分にとれば元通りに回復する。

身体機能については、4日間にわたり睡眠時間を1日4時間に制限したところ、耐糖能は70歳代の高齢者並みに低下したという。また、空腹感と食欲は1日中増加し、空腹のシグナルであるグレリンの増加と満腹のシグナルであるレプチンの減少が認められている。

レム睡眠中は脳は活発に働き、交感神経は多少緊張している。レム睡眠中には脳の記憶から情報がランダムに呼び出され、これが夢の原因だと考えられている。

寝つきが悪く、途中で目が覚めて熟睡できない人が、眠くないのに寝床に入るとなかなか寝付けず、眠れないことで焦ってしまい余計に眠れなくなります。「寝床は眠れずに苦しむ場所」という誤った認識ができてしまいます。寝床にいる時間を短くする、つまり眠くなるまでとこに着かず、朝も早めに起きるようにする。

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