フェブリクの作用機序

尿酸値を下げる薬というと、尿酸の排泄を促進するベネシッドやユリノームと、尿酸の生合成を阻害するザイロリックorアロシトールがあります。

アロプリノールは、ヒポキサンチンの構造類似体として、キサンチンオキシダーゼの基質となることで、ヒポキサンチンが酸化して尿酸になる反応を競合的に阻害します。

また、キサンチンオキシダーゼによってオキシプリノールに変換されると、このオキシプリノールが、キサンチンオキシダーゼの酵素活性中心のモリブドプテリンユニットに対して結合することで、酵素の阻害作用も示します。

一方、フェブリク(フェブキソスタット)には、競合阻害という概念はなく、アロステリック阻害(酵素の活性中心以外の部分に作用して、酵素のコンホメーションを変化させることにより間接的に、酵素の触媒活性等を低下させる)により、キサンチンオキシダーゼを阻害します。

つまり、キサンチンオキシダーゼの活性中心であるモリブドプテリンユニットに対して直接的に結合して阻害するのが、アロプリノールで、活性中心付近に結合することで、ヒポキサンチンやキサンチンが酵素活性部位へ到達するのを阻害するのが、フェブキソスタットということになります。

フェブリクの特徴としては、核酸類似体でないので、他の核酸代謝阻害による副作用が起こりにくいこと、脂溶性が高く肝でも代謝されるので、腎障害の人に使いやすいということみたいです。

以上、参考:pharmatribune july 2011

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