インフルエンザの予防法

インフルエンザの予防はご存知のとおりワクチンの予防接種にて行われます。

インフルエンザワクチンは、インフルエンザHAワクチン、ウイルス粒子にエーテルを加えてウイルス粒子を分解しHA(ヘマグルチニン)成分を採取し、ホルマリンで不活化したワクチンです。

インフルエンザワクチンに使われる株はWHO推奨株を参考にして、毎年厚生労働省が決定します(2008年では、Aソ連型(A/Solomon islands/3/2006(H1N1))+A香港型(A/HIroshima/52/2005(H3N2)+B型(B/Malaysia/2506/2004)のミックスです。)

インフルエンザワクチンは、その製造過程において、インフルエンザウイルスの増殖に発育鶏卵を用いるために、最終製品であるワクチンの中に、ごくわずかながら鶏卵由来の蛋白成分が残って、それによるアレルギー症状がまれに起こることがあります。

しかし、近年は高度に精製され、その量はきわめて微量であり、通常はほとんどの場合問題なく接種できます。

しかしながら、重篤な卵アレルギーがある方は、インフルエンザの罹患リスクとワクチン接種に伴う副反応リスクを考慮して、医師とよく相談する必要があります。

短期間もしくは1日おきに副腎皮質ステロイド薬を服用している場合は、インフルエンザワクチンの免疫応答にはほとんど影響しないと考えられます。

長期間、大量に投与されている場合(プレドニゾロン20mg/日以上)には、抗体産生能が悪いかもしれません。

ワクチンが十分な効果を維持する期間は接種後約2週間~5ヶ月と言われています。

ワクチンの接種についてはいくつか制約がつきます。

65歳以上の高齢者 1回目は定期接種、2回目以降は任意接種
60~65歳の障害を有する者
1~6歳の幼児 インフルエンザによる合併症のリスクを鑑み、有効率20~30%である ことを説明した上での任意接種
生後6ヵ月未満の乳児 ワクチンを接種しない
妊婦
授乳婦 ワクチン接種は問題なし(母乳中へは移行しない)

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