ステロイドの副作用

副腎皮質ホルモンのうち糖質コルチコイドの副作用について説明します。内服薬は少なからず鉱質コルチコイドの作用も持っているので以下のもの以外に電解質代謝(低カリウムなど)が起こることもあります。

白内障・緑内障

眼圧上昇、タンパク代謝異常

ムーンフェイス(クッシング症候群)

糖新生の促進→アミノ酸から糖へ→糖から脂肪へ

高血糖

糖新生の促進→アミノ酸から糖へ

皮膚の萎縮(うすくなる)

アミノ酸の不足→タンパク合成能↓

骨粗鬆症

腸管からのCa吸収の抑制→血中Ca低下→骨吸収促進。骨芽細胞の活性低下→骨形成抑制
ステロイド骨粗しょう症の治療介入による対象は経口ステロイド薬を3ヶ月以上投与中あるいは投与予定の18歳以上となっている(小児はエビデンスなし)。平均ステロイド投与量が5mg/日以上(プレドニゾロン換算)

  • プレドニゾロン 5mg
  • メチルプレドニゾロン 4mg
  • トリアムシノロン 4mg → (参考:レダコート1錠分)
  • デキサメタゾン 0.5mg
  • ベタメタゾン 0.5mg → (参考:セレスタミン2錠分)
  • 副腎萎縮

    血中ステロイドの増加→フィードバック機構が働く→CRH分泌↓

    色素沈着
    色素脱失

    副腎皮質ホルモンはフィードバックによりメラニン合成を抑制する。色素沈着は掻いたり、炎症が起きたりしなければならない。掻くことで表皮基底層のメラノサイトが壊れ、メラニンが分散することによる。皮膚のターンオーバー は若い人では約1ヶ月なので、ステロイドを使用していたとしても、掻かなければ自然とうすくなっていく。

    生理出血/延長

    フィードバックによる男性ホルモンの減少→女性ホルモンの相対的増加

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