抗トロンボキサンA2薬
抗TXA2薬の種類
抗トロンボキサンA2薬は抗LT薬と同じく、アトピー性皮膚炎に対して適応がない薬ですが、同じアレルギーであるアレルギー性鼻炎の治療薬ということと、 メカニズム的にはアトピー性皮膚炎に対しても効果があるということで、簡単に述べようと思います。
分類 | 商品名 | 一般名 |
TXA2受容体拮抗薬 | バイナス | ラマトロパン |
ブロニカ | セラトロダスト | |
TXA2合成酵素阻害薬 | ドメナン ベガ |
塩酸オザグレル |
抗TXA2薬の特徴
TXA2受容体拮抗薬はTXA2受容体に拮抗してその作用を示すが、ラマトロパンとセラトロダストでは適応症が異なる。
ラマトロパンはTXA2受容体に拮抗する作用とPGD2受容体拮抗作用を併せ持つため、血管透過性亢進抑制による鼻閉改善効果とPGD2とその非酵素的代謝物であるPGJ2による好酸球遊走作用らを抑制して、抗炎症作用も示す。
よってラマトロパンはアレルギー性鼻炎に適応のある薬である。
効果発現は緩徐でピークに達するまで4~8週間かかる。
しかし、セラトロダストは気管支平滑筋収縮抑制作用による気管支喘息のみに適応がある薬である。
TXA2合成酵素阻害薬は、TXA2の合成を阻害することでこれによる気管支収縮作用を抑制する。気管支喘息の治療に用いられる。
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