下肢の浮腫の原因~管理薬剤師.com

下肢の浮腫の原因と治療

よく足がむくむと患者さんから言われますが、「なるべく足を上げておいてね」と言うだけであまりよくわかっていない自分がいるのでちょっと他の浮腫も含めてまとめてみました。

静脈瘤

足の先まで届いた血液は、静脈を通って心臓に戻るわけですが、この静脈には大きく二種類(表在静脈:表面近くの静脈と深部静脈:内部の静脈)があって、これらの静脈には上まで戻った後に、重力で下に下がって行かないような弁があるそうで、この弁が故障してしまうと、静脈血がどんどん下に下がっていってしまい、結果として静脈瘤を引き起こします。

原因としては、立ち仕事や出産、遺伝が挙げられ、治療は、弾力ストッキング、ストリッピング手術、硬化療法等があるそうです。薬剤師レベルですと、立ち仕事はなるべく避けて、ストッキングを履くようにして、休んでいる時も足を心臓近くまで上げておき、ねるときも足を上げて寝るようにする等の指導くらいしかできないのではないでしょうか。

リンパ浮腫

歩き過ぎると、リンパの流れが悪くて足がむくむと言いますが、簡単にいえばそれです。沢山のリンパ液をリンパ管が処理しきれなくなり、結果として組織へ染み出し、浮腫を生じます。人によりなりやすさは違うようです(女性に多い)。

また、2次性として、乳がんや前立腺がん子宮がんの術後は、リンパ管やリンパ節の切除がなされることが多く、これも手足の浮腫を生じます。

治療法は、弾力ストッキング、マッサージ、温浴あたりになりますが、これもまた立ち仕事をなるべく減らして、寝るときは足を上げて寝るくらいしか指導のしようがなさそうです。

心不全

心不全は、心臓の様々な機能障害により、歩くときにすぐゼーゼーしてしまったり、ひどい時は安静時でもゼーゼーしてしまう、そんな疾患です。別に心臓が止まっていることを指す言葉ではありませんね。

で、原因が何にしろ心臓が弱れば、血液の流れが悪くなるので、水分が体にたまっていきます。これが心不全の浮腫です。治療は、高血圧なら降圧剤を、むくみには利尿剤を、心臓の働きにはαβやβ遮断薬やジゴキシンを、頻脈にはジゴキシンを投与していきます。

肝硬変

肝炎や肝硬変では、肝臓が悪いのでタンパク質(アルブミン)の産生が上手くなされず、血管の浸透圧が下がり、組織へ水分が染み出し浮腫を生じます。

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