アトピーの原因
アトピー性皮膚炎は、「アトピー素因」と「皮膚の生理学的異常」という二つの要因に、ストレス、アレルゲン などの「生活環境」が加わり発症します。
アトピー素因
アトピー素因とは、遺伝的にアレルギー反応を起こしやすい体質を指し、家族にアレルギー(花粉症、喘息含む)を持つ人がいる場合(家族歴)、他の花粉症、気管支喘息などのアレルギー疾患に罹患している場合(既往歴)、IgE抗体を産生しやすい、 副交感神経優位の状態等が含まれます。
ここで上の図を訂正します。「アトピーの人」と書いてあるところを「アトピー性皮膚炎の人」と治して意味を取ってください。というのは、 アトピー素因を持つ人のことをアトピー体質の人、つまり、アトピーと呼ぶので、花粉症の人も喘息の人もアトピーの人に含まれるためです。
アトピー素因原因遺伝子としては、現在までにFcεRIβ鎖遺伝子、IL-4Rα鎖遺伝子、IL-4遺伝子、IL-13遺伝子、IL-12Rβ2鎖遺伝子、IL-18Rα鎖遺伝子、LT合成酵素遺伝子、 ADAM33遺伝子など多数報告されている。
皮膚の免疫学的異常
皮膚の生理学的異常とは、ドライスキン(乾燥肌)であるために、バリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなっている状態を指します。
皮膚の乾燥は皮膚の保湿因子であるセラミドの含有量が低下し、水分を保持できないことが原因です。
アトピーの人は皮膚のバリア機能が健康な人に比べて弱いために、外からの刺激の影響を受けやすくなります 。
その上、アレルギー反応を起こしやすい体質であるので、刺激の影響は倍増してします。かゆみが起これば、掻いて皮膚のバリアをさらに弱くしてしまうため、悪循環に陥ります。
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