ロキソニン(細粒・錠)
1 用法・用量
適応症 | 用法・用量 |
痛み止め | 1日3回、1回60mg |
痛み止め(頓服) | 1回60mg~120mg |
上気道炎 | 原則1日2回まで、1回60mg(1日最大180mg) |
2 禁忌or原則禁忌
- 血液・心臓・肝・腎障害
- 妊娠末期の婦人
- アスピリン喘息
- 消化性潰瘍
要約すれば上記であるが、とりあえず、消化性潰瘍だけ気をつけていれば良いと思われる。(妊娠・授乳はその都度能書確認前提)
3 その他の注意
長期投与は定期的な臨床検査が望ましい
4 相互作用
考え方は、バファリンと同じで、血液(ワルファリン)、腎(炭酸リチウム、チアジド、タクロリムス、メトトレキサート)が併用注意。
ニューキノロンはGABA阻害増強のため。
ロキソニンは蛋白結合率が高いので、SU剤と併用で活性型のSU剤が解離しSU剤の作用が増す。
5 副作用
胃障害・出血傾向・浮腫あたりを聞いて、残りはその時添付文書を確認。
6 薬物動態
添付文書には、未変化体のロキソプロフェンと活性型のtrans-OH体の二つのデータが載っているが、活性を示すのは、trans-OH体の方なので、これを考えてみる。
Tmaxは0.79時間と作用発現は比較的早い、T1/2は1.31時間なので、2時間ごと投与であれば定常状態に達するが、1日3回約4~6時間投与では、定常状態には入らない。
添付文書上にも、1日3回投与で、蓄積性は見られないとの記載がある。
頓用の場合でも、4時間以上あければ問題はないと思われる。
7 薬効
解熱鎮痛作用
ロキソニンはプロドラッグであり、消化管から吸収されたのち活性代謝物(trans-OH型)に変換されて作用する。
コメントor補足情報orご指摘あればをお願いします。
- << 前のページ
- 次のページ >>