鎮痛剤(痛み止め)の共通の禁忌・相互作用

1 禁忌

禁忌項目 理由
消化性潰瘍 胃血流量が減少することによる
血液異常 血小板機能障害を起こすため
肝障害 副作用で肝障害があるため
腎障害 腎排泄型であるため
心機能不全 腎PG阻害による浮腫、体液量増加→心臓の仕事が増加
アスピリン喘息 相対的なLT亢進
妊娠中 胎児の動脈管収縮など
スルフィンピラゾン(アンツーラン)投与中  
ジドブジン(レトロビル)投与中の患者(出血増強)  
トリアムテレン(ジウテレン・トリテレン)投与中の患者  
リトナビル投与中  
ピリン、アセトアミノフェンアレルギー  
膵炎  
痔疾患  
チアプロフェン酸、スプロフェン、フェノフィブラート、オキシベンゾン ケトプロフェンと交叉

2 相互作用

相互作用薬剤 理由
クマリン系抗凝血剤 血小板凝集が抑制される
SU剤 タンパク結合で競合するため
ニューキノロン GABA阻害の増強
メトトレキサート
リチウム
ジゴキシン
腎排泄型であるため
チアジド系利尿薬
β遮断薬
ACE阻害薬など
腎のPG阻害による、水、Naの排泄を減少させる
シクロスポリン
タクロリムス
腎血流量がますます低下
コレスチラミン 吸着による濃度低下
SSRI 血小板凝集抑制による消化管出血

3 光線過敏症に注意するもの(外用)

ケトプロフェン含有剤(メナミン、エパテック、セクター、モーラス、ミルタックス)及びジクロフェナクNa含有剤(ボルタレン、ナボール)

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