麻薬一覧と投与制限

医薬品として販売されているもののみです。

一般名 商品名 投与制限 備考
アヘン アヘン末・散
アヘンチンキ
内服:14日  
アヘン・トコン ドーフル散 内服:14日  
アヘンアルカロイド (オピアル)
パンオピン(末)・注
末・注:14日  
アヘンアルカロイド配合 (オピアト)
パンアト注
(オピスコ)
パンスコ注
注:14日  
エチルモルヒネ エチルモルヒネ塩酸塩原末 原末:14日  
オキシコドン オキノーム散(速放)
オキシコドン内服液(速放)
オキシコンチンTR(徐放)
オキシコドン徐放Cap
オキシコドン徐放錠NX
オキシコドン錠NX(速放)
オキファスト注
散・Cap・錠:14日→30日
注:14日
複方オキシコドン パビナール注 注:14日  
オキシメテバノール メテバニール錠 内服:14日  
ケタミン塩酸塩 ケタラール筋注用 注:14日 NMDA遮断
コデインリン酸塩 コデインリン酸塩原末・10%・20mg錠 内服:14日→30日 咳中枢抑制
ジヒドロコデインリン酸塩 ジヒドロコデインリン酸塩原末・10% 内服:14日→30日  
タペンタドール塩酸塩 タペンタ錠 内服:14日→30日 μ活性、NE再取り込み阻害
ヒドロモルフォン塩酸塩 ナルサス錠(徐放)
ナルラピド錠(速放)
内服:14日→30日 μ活性
ヒドロモルフォン塩酸塩 ナルベイン注 注:14日 μ活性
フェンタニル デュロテップMTパッチ(72H)
フェンタニル1日用テープ(24H)
フェンタニル3日用テープ(72H)
ワンデュロパッチ(24H)
外用:14日→30日 μ活性(50倍)
フェンタニルクエン酸塩 タラモナール静注
フェンタニル注
アブストラル(舌下錠)
イーフェン(バッカル錠)
フェントステープ(24H)
フェンタニルクエン酸塩1日用テープ(24H)
注、テープ:14日→30日
錠:14日
 
ペチジン オピスタン原末
ペチロルファン注
原末・注:14日 μ活性(弱い)
メサドン塩酸塩 メサペイン錠 内服:14日 μ活性、NMDA受容体阻害、セロトニン・NE阻害
モルヒネ モルヒネ塩酸塩原末・錠・注
アンペック注・坐剤
オプソ内服液(速放)
プレペノン注
内服・注・坐剤14日→30日 μ活性
腎機能低下患者への使用に注意
モルヒネ徐放剤 パシーフCap
MSコンチン錠
MSツワイスロンCap
モルペス細粒
カディアン粒
ピーガード錠
内服:14日→30日
モルヒネ配合 モヒアト注 注:30日  
レミフェンタニル塩酸塩 アルチバ静注用 注:14日 μ活性

個別の薬の作用機序、使い方については下記を参照。

医療用オピオイドの等価換算表

※添付文書には最大用量が示されているものの、がん性疼痛の場合、強オピオイド鎮痛薬は投与量の上限は定めない。

定期麻薬にレスキューを追加する場合

例えば、フェントステープ2㎎を定期使用している患者の突発痛に対して、頻回投与可能なレスキューを選ぶなら、同一成分のレスキューがないので、オキシコドンかモルヒネのレスキューを選ぶことになる。

オキノーム散を選ぶのであれば、フェントステープ2㎎と等価換算のオキシコドンの量は40mg/日なので、その約1/6量である5~10㎎を1回あたりの量として選ぶ。

登録医確認の必要な医薬品

フェンタニルパッチ剤

パッチ剤(デュロテップMTパッチフェントステープ及びそのジェネリック)の慢性疼痛への適応の際には、e-learning確認作業や確認書等幾つかの手順を踏む必要がありますのでご注意ください。
また、適応も「他のオピオイドから切り替えてからの使用に限る」とある点にも注意する。

メサペイン

メサペインの調剤の際も、登録医の確認(メサペイン適正使用情報サイト)が必要となります。処方医がe-ラーニングまたは集合形式での講習の受講及び理解度確認試験に合格し、処方可能医師として登録されていなければ処方できず、薬局は調剤するために、各施設で少なくとも1名の「調剤責任薬剤師」を登録する必要がある。「調剤責任薬剤師」の登録には医師と同じようにe-ラーニングか集合形式での講習受講が必要。

メサペインの適応も「他のオピオイドから切り替えてからの使用に限る」とある点にも注意する。

メサペインへの切り替えは、上記等価換算表にもあるように等鎮痛力価の比率が確立されていないため、メサペイン適正使用ガイド等を参考に切り替える。例えば、フェンタニル貼付剤を24㎎/日使用している場合、モルヒネであれば720mg/日となるが、メサペインの場合は適正使用ガイドにて、45mg/日(1日3回)へ一度スイッチして、疼痛の状況に応じて増量していくのが適切である。

麻薬注射剤の交付

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記事No1444 題名:Re:ぴょんたこ様 投稿者:管理人tera 投稿日:2020-08-28 21:39:36

はじめまして。
http://4193.jp/Pharmacist/kusuri1.pdf
のサイトでまとめてくれていますが、同様の見解で、リンコは5年といった暗黙の了解があるようです。


記事No1443 題名:期限記載のない麻薬について 投稿者:ぴょんたこ 投稿日:2020-08-28 16:00:49

いつも勉強されてもらってます。
期限記載のない麻薬について、決まった期間で廃棄するなど決まりはあるのでしょうか?


記事No1266 題名:Re:さくらい様 投稿者:管理人tera 投稿日:2020-05-04 12:41:01

ケタラールの情報提供ありがとうございます。
アルチバ注は14日制限であるかと思います(絶対の自信はないので下記公文を見ていただくか、今日の治療薬等で確認していただけたらと思います。)

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000203027.pdf

https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=84aa7837&dataType=0&pageNo=1


記事No1265 題名:ケタラールとアルチバ 投稿者:さくらい 投稿日:2020-05-04 00:58:47

いつも大変参考にさせていただいております。
注射ですが、ケタラールが麻薬扱いかと思われます。
ご参考になれば幸いです。
また、アルチバ注は14日まで処方可能ということでよろしいでしょうか。
よろしくお願いします。


記事No1259 題名:Re:だで様 投稿者:管理人tera 投稿日:2020-04-28 22:25:32

ご指摘ありがとうございます。
早速反映させていただきました。
今後ともよろしくお願いいたします。


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