レセプトオンライン請求
レセプトオンライン請求の方法について、支払基金のHPを用いて簡単に解説します。下記支払い基金各ページへ直リンク。
- オンライン請求の流れ
- オンライン請求操作手順書
- オンライン請求システムに関するQ&A
- 電子証明書の更新手順・・・ページ下部
- オンライン請求の届出書・・・ページ上部
オンライン請求の前の準備
オンライン請求の申請を行う前に、下記が準備されているかを確認しましょう。
- パソコン1台
→スペック:オンラインシステム動作環境
→ノートでもデスクトップでもOK
→レセプト請求専用として1台入れる(他のPCと共同で使わない)のが望ましいとされている。
→セキュリティソフトはあってもなくてもと個人的には思う - LANケーブル
→PCとモデムをつなぐため - ハブ
→ネット用PCが別にある場合は必要 - ネット回線契約
→オンライン請求しかしない(インターネットをしない)ならプロバイダはいらない
→オンライン請求接続回線事業者
オンライン請求の手続き
例えば4月からオンライン請求をしたいとすると、
- 2月20日までに届出書類(通常は、電子情報処理組織の使用による費用の請求に関する届出と電子証明書(発行・失効)依頼書の2つ)を提出
- 3月12日~15日までに設定ツール等が到着
- 3月15日~月末まで(国保連合会は15日~25日)に設定作業と確認試験(任意)を行う。
- 4月5日~10日までにオンライン請求
という流れになる。
電子証明書の発行には、4000円の手数料がかかります。なお、有効期限が3年間なので、継続して利用する場合は3年に1度、4000円払って再度電子証明書をダウンロードしてPCにインストールする必要があります。
オンライン請求を利用する場合は、安全対策規定を策定しておく必要があります。(安全対策の規定の策定(例))
請求環境変更の際の手続き
オンライン請求では、OSの種類とブラウザの種類により、接続できなかったり、接続できたとしてもデータをUSB等から読み込めなかったりすることがあります。これは申請時の環境と異なる場合に生じます(例:申請時にXPでIE7だったが、VistaのIE9でオンライン請求したい時等)。
必ず、請求用のPCを変える際は再度、国保と社保(計2部)に対して、上記の電子情報処理組織の使用による費用の請求に関する届出(変更)を提出して、新しいCDを送ってもらうようにして下さい。
開設者のところは、チェーン店舗の時は本社の住所を記載でOKです。
CDは請求開始月の設定にもよりますが、翌々月を指定した場合は、1か月後くらいに支払基金より届きます。申請が届いたかどうかの連絡はありませんが、確認すれば教えてくれると思います(たぶん)。
オンライン請求の設定
次はネットワークの設定について触れます。
支払基金のHPにあるように、私たちがオンライン請求を利用できる回線として、ダイヤルアップとIP-VPN、IPsec+IKEの3つのパターンがあります。
ISDNのダイヤルアップを使っている人はほぼいないと思います。ADSLや光の回線はISDNとは同時には引けない(引かない)ので、これらを使ってネットをしていれば、あなたは該当しません。
IPsec+IKEは、インターネット網に暗号化した通信経路を提供するサービス提供業者と契約することで利用できます。もう少し詳しく言えば、あなたはフレッツと契約して回線を使用する権限を得て、プロバイダ(ぷららとかニフティとか)と契約してインターネットを利用することが今現在可能かもしれません。
IPsec+IKEサービス提供業者は別のプロバイダと考えてください。このプロバイダはインターネットを利用させてくれるわけではなく、専用の暗号化通信経路を利用させてくれるわけです。それゆえ、もしインターネットも利用したいならば、インターネットサービスプロバイダとIPsec+IKEプロバイダの2つと契約する必要がありコストがかかるというデメリットがあります。
そこで、最後のIP-VPNを利用している薬局が多いのではないでしょうか?
IP-VPNは支払基金とNTTが共同で構築してる閉域IP網を利用して接続する方式です。フレッツを利用してさえすればこの回線網は無料で利用できます(IPsecのように別プロバイダと契約する必要はないのでコストかからず)。
具体的な接続方法ですが、オンライン請求を申請すると、設定ツールとともに、ユーザーIDとかが書いてある大事な紙が届きます。このIDとパスワードが、インターネットプロバイダのIDとパスワードと同じものになります。(プロバイダとPPPoE認証するために必要なもの)
2つのプロバイダに同時に接続することはできないの(オンライン請求しながらインターネットはできない)で、実際に請求するときは接続を切り替えなければいけません。
PPPoEの認証設定はパソコン側でやるかルータでやるかモデムでやるかの3択です。
パソコン側で切り替えるのはエラーが絶対起こらないので楽といえば楽ですが、いちいち接続ボタンを押さないとインターネットができなくなるというデメリットがあります。(ルータをかませない人用)
モデムにインターネット接続設定を指定している場合は、パソコン側でオンライン請求用PPPoE接続設定をして接続すると、そっちに切り替わりますので、これは楽です。(ルータをかませない人用)
ルータにインターネット接続設定を指定している場合は、ルータにオンライン接続設定も追加して、192.168.11.1とかでルータにアクセスしてそこで接続を切り替えることになります。この場合、ルータがローカルルータモードではなく、PPPoEモードになっていることに気をつけます。
また、モデムにインターネット接続設定を指定していて、ルータを間に入れて、PCでPPPoEのオンライン接続を設定は、当たり前ですが無理ですね。
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