PCI(冠動脈インターベンション)とは

カテーテルを使用したバルーン治療やステント留置術のこと(詳しくは、カテーテル治療とバイパス手術を参照)。

カテーテルを利用した治療には、バルーン、ステント留置のほか、脳動脈瘤の治療で使われ動脈瘤内にコイルを詰めて動脈瘤を閉塞させるコイル塞栓術、心房中隔欠損症(右心房と左心房の間に穴が空いている)の治療で使われる閉鎖栓療法がある。

カテーテルの挿入口としては、昔ながらの大腿動脈と上腕動脈、橈骨(手首)動脈の3か所あり、出血が少ないことや感染予防の観点から、橈骨動脈からの挿入が最もポピュラー(心筋梗塞での心カテーテルはほぼ橈骨動脈、脳においても徐々にこちらにシフトしていっている)。

ステント留置後の血栓予防は、DAPT(抗血小板薬2剤:バイアスピリン、クロピドグレルorエフィエント、PPI)→1-3ヶ月後→SAPT(抗血小板薬1剤)へ。ガイドラインではバイアスピリンを残すが、出血リスクが高い場合にP2Y12拮抗薬を選択できるため、P2Y12拮抗薬を残すDrが多い。

いずれの薬も、血小板が集まってできた血栓を溶解して梗塞症状を改善する薬です。

一方、心房細動を合併している場合は、少しこれと異なり、PCI施行後2wはアスピリンとP2Y12拮抗薬と抗凝固薬を3剤併用(リスクにより3か月まで延長)し、2週間~1年まではP2Y12拮抗薬と抗凝固薬の2剤併用、1年目以降は抗凝固の単剤投与がテンプレート。これはAFIRE研究により1剤の2剤に対する非劣性が示されたためである。(図引用元:冠動脈疾患患者における抗血栓療法2020

OAC(DOAC+ワーファリン)服用中の人は一番左の列に従う。

血液凝固反応

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