COPDの症状と治療

COPDの病理

COPDとは、慢性肺気腫慢性気管支炎を併せた総称のことです。

慢性肺気腫 肺胞壁の破壊により、細気管支より末梢の含気区域が異常に拡大し、気道狭窄による換気機能が低下する病変。
慢性気管支炎 粘膜上皮の粘液産生亢進に加えて、線毛の消失により痰が貯留しやすい状態。咳や痰が2年以上続くのが特徴。多量の痰を伴う咳が就寝時と早朝に見られる。

この2つの病変は同一患者に同時に見られることが多く、原因はともに、喫煙、感染症が大半を占めます。

肺気腫では、肺胞壁が壊れ肺胞の収縮力が弱まるため、排気できなくなってCO2がたまり、呼吸性アシドーシスを引き起こす。

逆に過呼吸では自律神経の乱れで呼吸が増えてCO2分圧が低下し呼吸性アルカローシスを引き起こすためビニール袋とか紙袋を使うことが多かったが、今は非推奨でゆっくり呼吸させることになってる。

また、肺気腫にて肺胞の弾力が失われると、つながっている気管支の拡張にも影響が出てしまい(肺胞~気管支が伸びたゴムのように)、気管支が広がらず、呼吸困難を引き起こす。

COPDの治療法

上記で述べたとおり、長年にわたる喫煙により気管粘膜に痰がたまりやすい状態なので、普段はまず禁煙をするようにさせ、同時に去痰薬と気管支拡張薬(吸入抗コリン薬、β2刺激薬、テオフィリン製剤)、咳がひどいようなら鎮咳薬が使われます。

痰の量が急に増加してきた場合は細菌感染を併発している可能性が高いため、抗生物質の内服が必要です。

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