インフルエンザの合併症
インフルエンザの普通の感冒と異なる症状は、悪感、頭痛、関節痛、筋肉痛があることです。熱も38度以上であることが多く、 合併症がいくつかあるのも特徴です。
高齢者では細菌の二次感染による気管支炎や肺炎、慢性気管支炎の増悪が、
小児ではインフルエンザ脳炎・脳症(発熱に続いて急激に意識障害、痙攣、嘔吐を呈する。1歳をピークとして幼児(6歳以下)に最も多く発症)と
ライ(Reye)症候群(インフルエンザの発症後に嘔吐後、軽度の意識障害が出現し、肝臓にて脂肪変性を伴う高死亡率の病態。 4~12歳にかけて多く見られる。アスピリン投与が関連するという報告あり。)
が問題となります。
- ポンタール(メフェナム酸)・・・小児のインフルエンザに伴う発熱に対しては、原則として本剤を投与しないこと。
- ボルタレン(ジクロフェナクNa)・・・小児のウイルス性疾患の患者に投与しないことを原則とするが、投与する場合には慎重に投与し、投与後の患者の状態を十分に観察すること。
- サリチル酸系(アスピリン、バファリン、エテンザミド、PL顆粒)・・・15歳未満の水痘,インフルエンザの患者に投与しないことを原則とするが,やむを得ず投与する場合には,慎重に投与し,投与後の患者の状態を十分に観察すること.
だけでなく、アセトアミノフェン以外のNSAIDsは小児のインフルエンザ患者への投与は控えることが望ましいです。
インフルエンザの疑いがあるときは市販の薬は控えましょう。
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