痔の薬
分類 | 成分名 | 商品名 | 規格・剤形・補足 |
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抗炎症 | ブロメライン・ビタミンE | ヘモナーゼ | 配合錠 (出血、疼痛、腫脹、痒感)の緩解 |
動物静脈血管叢エキス | ヘモリンガル | 舌下錠 | |
ヒドロコルチゾン・フラジオマイシン・ジブカイン、エスクロシド | プロクトセディル ヘモレックス |
軟膏、坐薬 (出血、疼痛、腫脹、痒感)の緩解、肛門周囲の湿疹・皮膚炎 |
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ジフルコルトロン・リドカイン | 販売中止 | ||
循環改善 | トリベノシド | ヘモクロン | カプセル200mg 出血・腫脹の緩解 |
メリロートエキス | タカベンス | 錠25mg | |
トリベノシド・リドカイン | ボラザG | 軟膏、坐剤 (出血、疼痛、腫脹)の緩解 |
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局所収斂薬 | リドカイン・アミノ安息香酸エチル・次没食子酸ビスマス | ヘルミチンS | 坐剤 (出血、疼痛、腫脹、痒感)の緩解 |
肉芽形成促進 | 大腸菌死菌・ヒドロコルチゾン | 強力ポステリザン | 軟膏 (出血、疼痛、腫脹、痒感)の緩解、肛門周囲の湿疹・皮膚炎、軽度な直腸炎の症状の緩解 |
ポステリザンF | 坐剤 | ||
内痔核治療 | フェノール | パオスクレー | 内痔核内注射用 内痔核に行う切らない外科的治療 |
硫酸アンモニウムK・タンニン酸・リドカイン | ジオン | 注 ジオン注射。内痔核に行う切らない外科的治療 |
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漢方薬 | 【柴胡 黄ゴン 升麻 大黄 甘草 当帰】 | 乙字湯 | 全体は清熱 |
炎症を抑える作用はプロクトセディルが最も高く、ポステリザン、ボラザと続きます。ヘモクロンはボラザG軟膏の内服です。ヘモナーゼは抗炎症・抗浮腫作用のある内服で、他の外用と併用して痛みや腫れの強い症状に使用します。
個々の成分の作用
- トリペノシド・・・抗浮腫、創傷治癒促進、循環血流改善
- リドカイン・・・局所麻酔
- ヒドロコルチゾン・・・抗炎症
- フラジオマイシン硫酸塩・・・抗生剤
- ジブカイン塩酸塩・・・局所麻酔
- エスクロシド・・・抗炎症・止血
- 大腸菌死菌浮遊液・・・リンパ球の患部への誘導による抗炎症、肉芽形成促進作用による創傷治癒
- ブロメライン・・・抗炎症・抗浮腫
- トコフェロール酢酸エステル・・・創傷治癒
痔について
痔核(ぢかく、hemorrhoid)は、肛門の内部または外部にある、拡張し、炎症を起こした血管の塊です。これらは一般に「いぼ痔」として知られています。
いぼ痔には以下のようなものがあります。
- 内痔核: これらは肛門の内側、直腸内の血管に発生します。内痔核は通常、痛みを伴わず、出血が主な症状です。ただし、内痔核が肛門の外に脱出してしまう嵌頓(かんとん)痔核は例外で激しい痛みを伴います。
- 外痔核: 外痔核は肛門の開口部の周囲に発生し、しばしば痛みやかゆみを引き起こします。外痔核は排便時の圧力や、長時間座っていることなどによって悪化することがあります。血栓性外痔核では外痔核内に血栓(凝固した血)が形成され、常に痛みを伴い、肛門周辺に固い塊が触れることがあります。また、腫れや赤みを伴うこともあります。
- 混合型痔核: 内痔核と外痔核の両方の特徴を持つ痔のことです。
裂肛(Anal Fissure)は、肛門の内側の皮膚または粘膜に生じる小さな裂け目や切れ目です。一般に「切れ痔」として知られています。
排便時の過度の圧力や便秘によって硬く乾燥した便が通過することで発生することが多いです。裂肛は非常に痛みを伴い、特に排便時に強い痛みが感じられます。
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