膵炎の治療法

膵炎の診断は、尿アミラーゼ、血清リパーゼ、ALP・γ-GTPら肝逸脱酵素にて行われます。

アミラーゼは発症初期(1~2日)に見られることが多く、それ以降は急激に減少します。

リパーゼもアミラーゼほどではありませんが、初期に上昇し、徐々に減少します。

薬物治療は、代償期については蛋白分解酵素阻害薬でトリプシンを阻害する方法、消化酵素剤を通常量の3倍以上投与し、食後のコレシストキニン分泌を抑制する方法がとられます。そのほか痛みが強い場合は、抗コリン薬、NSAIDsを用いる。脂肪制限食も有用。

非代償期の膵外分泌機能不全の診断は、臨床徴候、栄養指標マーカー、BT-PABA試験(PFD試験)により行われる。便中エラスターゼ1、13C標識呼気試験は海外では一般的であるが日本では保険未収載。

膵外分泌機能不全の患者に対しては十分な膵消化酵素薬補充を行ったうえで脂肪を制限しない食事摂取が望ましい。膵消化酵素の効果が不十分な場合、胃酸分泌薬を併用することが提案される。

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