目次
- 麻薬一覧と投与制限
- コメント
麻薬一覧と投与制限
医薬品として販売されているもののみです。
- 「療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づき厚生労働大臣が定める掲示事項等の実施上の留意事項について」の一部改正について・・・投与上限の概要。4 投薬期間に上限が設けられている医薬品を参照。
- 療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づき厚生労働大臣が定める掲示事項等・・・投与上限の詳細。二 投薬期間に上限が設けられている医薬品を参照。
一般名 | 商品名 | 投与制限 | 備考 |
---|---|---|---|
アヘン | アヘンチンキ |
内服:14日 | |
アヘン・トコン | 内服:14日 | ||
アヘンアルカロイド | パンオピン(末)・注 |
末・注:14日 | |
アヘンアルカロイド配合 | パンアト注 (オピスコ) パンスコ注 |
注:14日 | |
エチルモルヒネ | 原末:14日 | ||
オキシコドン | オキノーム散(速放) オキシコドン内服液(速放) オキシコンチンTR(徐放) オキシコドン徐放Cap オキシコドン徐放錠NX オキシコドン錠NX(速放) オキファスト注 |
散・Cap・錠: 注:14日 |
|
複方オキシコドン | 注:14日 | ||
オキシメテバノール | メテバニール錠 | 内服:14日 | |
ケタミン塩酸塩 | ケタラール筋注用 | 注:14日 | NMDA遮断 |
コデインリン酸塩 | コデインリン酸塩原末・10%・20mg錠 | 内服: |
咳中枢抑制 |
ジヒドロコデインリン酸塩 | ジヒドロコデインリン酸塩原末・10% | 内服: |
|
タペンタドール塩酸塩 | タペンタ錠 | 内服: |
μ活性、NE再取り込み阻害 |
ヒドロモルフォン塩酸塩 | ナルサス錠(徐放) ナルラピド錠(速放) |
内服: |
μ活性 |
ヒドロモルフォン塩酸塩 | ナルベイン注 | 注:14日 | μ活性 |
フェンタニル | デュロテップMTパッチ(72H) フェンタニル1日用テープ(24H) フェンタニル3日用テープ(72H) ワンデュロパッチ(24H) |
外用: |
μ活性(50倍) |
フェンタニルクエン酸塩 | フェンタニル注 アブストラル(舌下錠) イーフェン(バッカル錠) フェントステープ(24H) フェンタニルクエン酸塩1日用テープ(24H) |
注、テープ: 錠:14日 |
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ペチジン | ペチロルファン注 |
原末・注:14日 | μ活性(弱い) |
メサドン塩酸塩 | メサペイン錠 | 内服:14日 | |
モルヒネ | モルヒネ塩酸塩原末・錠・注 アンペック注・坐剤 オプソ内服液(速放) |
内服・注・坐剤 |
μ活性 |
モルヒネ徐放剤 | パシーフCap MSコンチン錠 MSツワイスロンCap モルペス細粒 |
内服: |
|
モルヒネ配合 | 注:30日 | ||
レミフェンタニル塩酸塩 | アルチバ静注用 | 注:14日 | μ活性 |
個別の薬の作用機序、使い方については下記を参照。
- オピオイドの作用機序
- 緩和ケアマニュアル(近畿大学病院)
- 医療用麻薬適正ガイダンス(厚生労働省)
医療用オピオイドの等価換算表

定期麻薬にレスキューを追加する場合
例えば、フェントステープ2㎎を定期使用している患者の突発痛に対して、頻回投与可能なレスキューを選ぶなら、同一成分のレスキューがないので、オキシコドンかモルヒネのレスキューを選ぶことになる。
オキノーム散を選ぶのであれば、フェントステープ2㎎と等価換算のオキシコドンの量は40mg/日なので、その約1/6量である5~10㎎を1回あたりの量として選ぶ。
麻薬注射剤の交付
登録医確認の必要な医薬品
フェンタニルパッチ剤
パッチ剤(デュロテップMTパッチとフェントステープ及びそのジェネリック)の慢性疼痛への適応の際には、e-learning確認作業や確認書等幾つかの手順を踏む必要がありますのでご注意ください。
また、適応も「他のオピオイドから切り替えてからの使用に限る」とある点にも注意する。
- フェンタニル経皮吸収型製剤の使用に当たっての留意事項について(薬食審査発0120第9号 H22.1.20)
- フェンタニル1日用経皮吸収型製剤の使用に当たっての留意事項について(薬食監麻発 1220 第5号 H25.12.20)
メサペイン
メサペインの調剤の際も、登録医の確認(メサペイン適正使用情報サイト)が必要となります。
コメントor補足情報orご指摘あればをお願いします。
記事No3015 題名:ありがとうございます 投稿者:安全第一 投稿日:2025-07-17 16:52:13
ご対応いただきありがとうございます。
電子添文からのコピペ部分に文字化けがあり大変失礼しました。
簡易的な計算表は便利な反面、難しい面があると思います。
元の表自体が、海外のガイドラインや文献からつくられていて古い情報のこともありますので、処方や調剤の際、電子添文などの最新情報をきちんと読み込むことが一番確実だと思います。
私も勉強になりました。
記事No3014 題名:Re:安全第一様 投稿者:管理人tera 投稿日:2025-07-16 15:11:13
ご指摘ありがとうございます。
完全に私の表作成ミスです。
能書を読み込まずに、複数のサイトの表を連結させる形でまとめ上げたこと、自身のメサペインの処方経験がないことで気づきませんでした。
そして、初回投与量の目安という点も補足していただき感謝します。
目安という補足を追記した上で表を訂正しました。(クッキーが残っていると強制読み込みをしないと反映しないかもしれませんが)
今後ともよろしくお願いいたします。
記事No3013 題名:オピオイド鎮痛薬の等価換算表について 投稿者:安全第一 投稿日:2025-07-15 16:52:38
いつも大変参考にさせていただいており、ありがとうございます。
一点気になる記載を見つけましたのでコメントさせていただきます。
「オピオイド鎮痛薬の等価比較表R6.9現在」のメサペイン錠の等価比較表の記載は、経口モルヒネ目安120mg/日の場合メサペイン錠30mgと誤った投与量で読み取られてしまう恐れがあり、誤った投与量で投与されることで、一部の患者で過量投与や重大な副作用につながる恐れがあると思います。
また、メサペイン錠の電子添文を確認すると、「本剤の薬物動態は個人差が大きく、他のオピオイド鎮痛剤との交差耐性が不完全であるため、本剤と他のオピオイド鎮痛剤の等鎮痛比は確立していない」、「目安表は、初回投与量を選択する際の目安であり、比較比は本剤投与前に使用している」タオピオイド鎮痛剤の投与量により大幅に異なります。患者の症状や状態、オピオイド耐性の程度、併用薬剤を適宜にして適切な用量を選択し、過量投与にならないように注意すること」との記載であり、モルヒネ経口剤との投与量目安表は初回投与量を選択する際の目安「目安」とされています。
おそらく、メサペイン錠自体が、このような簡易的な計算表に記すことが適切でない薬剤だと思います。
「オピオイド鎮痛薬の等価比較表R6.9現在」のメサペイン錠の記載は削除又は修正が必要と思いますがいかがでしょうか。
記事No2306 題名:Re:坂本様 投稿者:管理人tera 投稿日:2022-09-27 22:01:02
禁忌でなければどの薬でも使えると思います。
障害の程度によっては貼付剤であっても血中濃度が上昇するので、モニタリングしながらという形にはなると思いますが。
記事No2303 題名:※重要 薬学生です 投稿者:坂本勇人 投稿日:2022-09-26 17:34:34
肝障害でも使える麻薬を教えてください。
また、腎障害でも使える麻薬について教えてください。
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