レミケード(点滴静注)
1 用法・用量
適応症 | 用法・用量 |
関節リウマチ(既存治療で効果不十分な場合に限る) | 通常、体重1kg当たり3mgを1回の投与量とし点滴静注する。初回投与後、2週、6週に投与し、以後8週間の間隔で投与を行うこと。
本剤は、メトトレキサート製剤による治療に併用して用いること。 なお、本剤投与時には、1.2ミクロン以下のメンブランフィルターを用いたインラインフィルターを通して投与すること。 |
クローン病 | 体重1kg当たり5mgを1回の投与量とし点滴静注する。
以下、リウマチに同じ |
<関節リウマチ>
過去の治療において、非ステロイド性抗炎症剤及び他の抗リウマチ薬(メトトレキサート製剤を含む)等による適切な治療を行っても、疾患に起因する明らかな臨床症状が残る場合に投与を行うこと。また、メトトレキサート製剤に本剤を上乗せすることのリスク・ベネフィットを判断した上で使用すること。
2 禁忌or原則禁忌
- 重篤な感染症(敗血症等)の患者〔症状を悪化させるおそれがある。〕
- 活動性結核の患者〔症状を悪化させるおそれがある。〕
- 本剤の成分又はマウス由来の蛋白質(マウス型、キメラ型、ヒト化抗体等)に対する過敏症の既往歴のある患者
- 脱髄疾患(多発性硬化症等)及びその既往歴のある患者〔症状の再燃及び悪化のおそれがある。〕
- うっ血性心不全の患者〔症状を悪化させるおそれがある。「その他の注意」の項2参照〕
3 その他の注意
本剤は血中濃度が長期にわたり持続するため(5mg/kg投与時は少なくとも8~12週間)、この間には副作用の発現に注意すること。本剤治療中は、ワクチン接種を行わないことが望ましい
4 相互作用
なし
5 副作用
能書参照
6 薬物動態
能書参照
7 薬効
インフリキシマブの投与により可溶性TNF-αおよびTNF-α産生細胞が除去(エンブレルと違い破壊)され、抗リウマチ作用を示すが、効果を持続するためには反復投与が必要である。
ところが、反復投与により抗体が産生され効果が減弱するので、メトトレキサートの免疫抑制作用を使って、効果の低下を防ぐことが必須である。
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