エンブレル(皮下注)

1 用法・用量

適応症 用法・用量
関節リウマチ(既存治療で効果不十分な場合に限る) 本剤を日本薬局方注射用水1mLで溶解し、通常、成人にはエタネルセプト(遺伝子組換え)として10~25mgを1日1回、週に2回、皮下注射する。

2 禁忌or原則禁忌

  • 重篤な感染症(敗血症等)の患者〔症状を悪化させるおそれがある。〕
  • 活動性結核の患者〔症状を悪化させるおそれがある。〕
  • 本剤の成分又はマウス由来の蛋白質(マウス型、キメラ型、ヒト化抗体等)に対する過敏症の既往歴のある患者
  • 脱髄疾患(多発性硬化症等)及びその既往歴のある患者〔症状の再燃及び悪化のおそれがある。〕
  • うっ血性心不全の患者〔症状を悪化させるおそれがある。「その他の注意」の項2参照〕

3 その他の注意

本剤は血中濃度が長期にわたり持続するため(5mg/kg投与時は少なくとも8~12週間)、この間には副作用の発現に注意すること。本剤治療中は、ワクチン接種を行わないことが望ましい

4 相互作用

サラゾスルファピリジンと併用で白血球減少のリスク↑

5 副作用

能書参照

 

6 薬物動態

能書参照

7 薬効

エタネルセプトは可溶性TNFR2分子からなる二量体のため単量体の天然型可溶性TNFRよりも50倍以上のTNF-α親和性を有し、かつ半減期も天然型より長く、TNF-αのみならずTNF-βとも結合しその働きを阻害する。

インフリキシマブと異なり除去効果はない。

1週間で2回注射(計96回/年)、費用は3割負担で44万円(3割負担にて

エタネルセプトはTNFα及びLTαのいずれに対しても結合親和性を有するが、LTβに対する結合親和性は持たない。

コメントor補足情報orご指摘あればをお願いします。

(件名or本文内でキーワード検索できます)



  • << 前のページ
  • 次のページ >>
ページトップへ