リマチル(錠)50mg、100mg
1 用法・用量
適応症 | 用法・用量 |
関節リウマチ | 1日3回食後、1回100mg(1日最大300mg) |
2 禁忌or原則禁忌
- 腎・血液障害の患者
- 手術直後の患者(原則禁忌)
- 全身状態の悪化している患者(原則禁忌)
まずはネフローゼということで、むくみには常に気を配る。
3 その他の注意
遅効性(通常1~3ヶ月)であり、効果が得られるまでは従来より投与している消炎鎮痛剤などは継続して併用する。6ヶ月継続しても効果が現れない場合には投与を中止する。
投与中は毎月1回及び医師が必要と判断したときに血液検査。
4 相互作用
なし
5 副作用
血液関連の副作用は血液検査にて、間質性肺炎は咳、ネフローゼ(毎月一回尿検査)はむくみを目安に。
6 薬物動態
Tmaxは1時間、T1/2は1.03時間である。
速効性で、半減期が短く、定常状態には入らない。
7 薬効
免疫抑制作用(サプレッサーT細胞上昇、IgG、IgA、IgM低下)、抗炎症(好中球、マクロファージ抑制)作用
リマチル(錠)の製剤特徴
位置づけ
比較的早期で症状と炎症反応が中等度以上の症例が適応とされている。
リマチル錠は主に以下の様な位置づけで処方されている。
- 国内では、早期RAのファーストライン薬として処方されていて、単独での有用性が報告されている。
- メトトレキサートの併用に関して有用性が示されている。相性が良い組み合わせ。
- 生物学的製剤による寛解導入後の維持療法薬
投与方法
本剤の用量は、1日300mgまでだが、安全性を考慮し、一般的に1日100mgから開始して、4~8週かけて200mgまでの増量に留める低用量維持療法が行われている。
製剤について
ブシラミンはSH基を有していることから、特異な臭い(硫黄用の匂い)がする。吸湿による分解や、匂いを防ぐため、糖衣錠になっている。
参考:santen資料(リマチル錠処方のコツと服薬指導のポイント)
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