胃の構造と機能

胃底部~胃体部にかけて存在する胃底腺と呼ばれる細胞は、主細胞と副細胞及び壁細胞から構成されている。

主細胞からはペプシノーゲンが分泌され、塩酸の作用でペプシンに加水分解される。活性化されたペプシンはタンパク質の消化酵素として働く。

副細胞からはアルカリ性(H2CO3)のムチンを分泌して胃の粘膜を酸や消化酵素から自身を保護している。

壁細胞からは塩酸が分泌され、過剰に分泌された塩酸は胃の粘膜を傷つけて潰瘍病変を発生させる。

幽門前庭部のG細胞からはガストリンが分泌される。同じく幽門前庭部の傍細胞からは内因子が分泌され、ビタミンB12と結合して小腸から吸収される。

(タケキャブ錠資料より)

胃粘膜には胃小窩と呼ばれる穴が開いていて、その奥に胃底腺(主細胞・副細胞・壁細胞)が存在している。胃底腺から分泌されたペプシノーゲンや塩酸、粘液はその穴から外へと放出される。


図引用元

食物によって胃酸が希釈されてpHが6程度になった時にG細胞からガストリンが分泌され、ガストリンは血液を通って壁細胞のG受容体に結合して胃酸の分泌を促進する。食物が十二指腸へ移動すると、腸管からセクレチンとGIPが分泌され、セクレチンはG細胞からのガストリン分泌と壁細胞からの胃酸分泌の抑制、GIPはG細胞からのガストリン分泌を抑制する。

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