抗リウマチ薬(DMARDs)

鎮痛剤(痛み止め)は痛みを抑える以外にも炎症を抑える作用、体温のセットポイントを下げる解熱作用も併せ持っていますので、痛みがなくなったからといって勝手に服用・使用をやめずに、ドクターの指示に従いましょう。

  • 関節リウマチの診断がつけば、MTXを第一選択として積極的に使用する。効果不十分な場合、従来型抗リウマチ薬を追加する。
  • MTX・従来型抗リウマチ薬で効果不十分な場合、予後不良因子(リウマトイド因子陽性、抗シトルリン化ペプチド抗体陽性、疾患活動性が非常に高い、早期からの関節破壊が見られるの4つ)が1つでもあれば、すみやかに生物学的製剤に移行する。
  • 生物学的製剤で効果が不十分な場合、別の生物学的製剤にスイッチする。トファシチニブを考慮してもよい。

抗リウマチ薬(DMARDs)の個別検索

抗リウマチ薬(内服薬)

抗リウマチ薬の副作用と対策

メトトレキサートの副作用とその対策

MTXを8mg/週以上で使用する場合、葉酸(フォリアミン)の併用(MTXの1クール最後の服用から48時間後)が推奨。葉酸の代わりのポリナートカルシウム(ロイコボリン)は活性型葉酸であり、高額なため重篤な副作用のレスキューとして用いられる。

分類 主な副作用 主な症状 MTXの取扱い
血液障害 汎血球減少
好中球減少
血小板減少
発熱
高度の粘膜障害
出血傾向
MTXの中止
肺障害 間質性肺炎 労作時呼吸困難
乾性咳嗽
ニューモシスチス肺炎
細菌性肺炎
菌血症・敗血症
蜂窩織炎
感染症 湿性咳嗽
発熱
皮膚の発赤・熱感
リンパ増殖性疾患   リンパ節腫脹
肝障害 HVB再活性化 基本的に無症状
(全身倦怠感)
MTXは継続
用量依存性肝障害 葉酸投与(5mg/週)
MTXは減量
消化管障害 吐き気 食欲不振
皮膚・粘膜障害 皮疹
口内炎
掻痒
咽頭痛

主な従来型抗リウマチ薬とその特徴

一般名 主な副作用 特徴
サラゾスルファピリジン 胃腸障害、口内炎、皮疹 以前から使用頻度の高い抗リウマチ薬。重篤な副作用はあまり見られない。
ブシラミン 蛋白尿、口内炎、皮疹 サラゾスルファピリジンと同様、使用頻度が高い。蛋白尿の副作用に注意が必要だが、通常は中止すると回復する。
イグラチモド 胃腸障害、肝障害 サラゾスルファピリジンと効果が同等とされる。COX2阻害作用がある。ワルファリンと併用禁忌
タクロリムス 腎障害、倦怠感 腎障害が有名だが、倦怠感が出る人も比較的多い
レフルノミド 間質性肺炎、肝障害、骨髄障害、下痢 間質性肺炎による死亡例が相次ぎ問題視されたが、効果もMTXについで強いとされ、投与する医師も少なからずいる。

生物学的製剤の副作用とその対策

主な障害 対処法
結核 予防:イソニアジド:300mg/日、SEの末梢神経障害予防にVB6
発症時:抗結核薬の3~4剤併用
非結核性抗酸菌症 発症時:クラリスロマイシン、リファンピシン、エタンブトールの併用
ニューモシスチス肺炎 予防:ST合剤1錠/日~週
発症時:ST合剤9~12錠/日
ヘルペス 予防:水痘ワクチンの接種
発症時:抗ヘルペスウイルス薬
HBVの再活性化 予防:エンテカビル0.5~1.0mg/日
発症時:生物学的製剤を継続の上、エンテカビル0.5mg~1.0mg/日
HCVの再活性化 発症時:抗HCV治療等
細菌性肺炎 予防:肺炎球菌ワクチン、インフルエンザワクチンの接種など
その他の感染症 発症時:起炎菌に応じた抗菌薬
軽度のアレルギー 予防・発症時:抗アレルギー薬、ステロイド
重度のアレルギー 発症時:院内での加療

(引用元:日経DI 2015.12)

コメントor補足情報orご指摘あればをお願いします。



記事No535 題名:Re:ロイコボリンについて 投稿者:管理人tera 投稿日:2017-09-18 14:23:44

はじめまして
私自身がこのケースを経験したことがないため、フォリアミンとロイコボリンを併用するということにやや??なんですが、、、適応的にも、、
レスキューであれば、ロイコボリンだけでよいのでは?
フォリアミンはリウマトレックスと一緒にのめないので毎日というわけにはいかないと思いますが、、


記事No534 題名:ロイコボリンレスキューについて 投稿者:教えてください 投稿日:2017-09-16 11:31:47

MTXで骨髄抑制が出た時ロイコボリン注と併用するフォリアミン錠は毎日投与するのでしょうか


  • << 前のページ
  • 次のページ >>
ページトップへ