甲状腺疾患の検査
甲状腺疾患発見のための検査は初回は血液検査、ついで場合によって超音波やCTといった画像診断が使用される。
血液検査の項目は、TSH、FT3、FT4の3つになり、これらがそれぞれ基準値内に入っているか否かを目安に薬剤の投与量が決められる。
Fの意味はフリー、つまり、上記のサイログロブリンというタンパク質に結合していない遊離のサイロキシンやトリヨードチロニンの量。実際に活性を示す甲状腺ホルモンの量ということになります。
一般に、FT3やFT4が高く、TSHが低いと甲状腺機能亢進症(パセドウ)や甲状腺炎、FT3やFT4が低く、TSHが高いと甲状腺機能低下症(橋下等)であることが多い。
バセドウ病
臨床所見1つ以上に加えて、下記検査所見の4つを有するもの
- FT4、FT3のいずれか一方または両方が高値
- TSH低値
- 抗TSH受容体抗体(TRAb)陽性、または甲状腺刺激抗体(TSAb)陽性
- 放射性ヨウ素(またはテクネシウム)甲状腺摂取率高値(または性状)、シンチグラフィでびまん性
橋本病
- TSH:高値、FT4:低値、FT3:低値又は正常
- 抗TPO抗体(甲状腺ペルオキシダーゼ抗体):陽性
- 抗サイログロブリン抗体(Tg抗体):陽性
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