有棘層
有棘層の角化細胞では、基底層の角化細胞からの分化の過程でケラチン5とケラチン14に変わって、ケラチン1(TypeⅡ)とケラチン10(TypeⅠ)が発現するとともに、オドランド小体(層板顆粒)も発現します。
フィラグリンとcornified envelope(CE:コーニファイドエンベロープ)に関連するタンパクの転写の開始や、細胞内のCa濃度の上昇によって、エンボプラキン、ペリプラキン、インボルクリンが発現するようになります。
エンボプラキンとペリプラキンはヘテロダイマーを形成し、このヘテロダイマーとインボルクリンが細胞膜上にて結合、これと同時にTGase1(トランスグルタミナーゼ1)が発現、TGase1はプラキン類のヘテロダイマーとインボルクリンのみならず、細胞膜上のほかのタンパク質との間でも架橋構造を形成する。
これにより細胞膜の内側に薄い層ができる。
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