創傷治療に関して
創傷治療とアトピーは関係があるようであまりないように思えますが、簡単に述べようと思います。
皮膚を掻いたことによって血が出たならばそれは真皮まで傷がついていることを意味します。真皮が残っていさえすれば、皮膚の再生はすばやく行われ、真皮から表皮の再生には表皮の一部である毛包と汗腺が関与する。
創傷治癒は、炎症が起こり壊死組織が存在する黒色期―→浸出液が出る黄色期―→肉芽形成が始まる赤色期―→肉芽が収縮し、表皮が形成される白色期の4段階を経て成されます。(詳しくは褥瘡のページ参照)
浸出液(リンパ液)は真皮のみならず表皮の有棘層でも観察されるので、出血していることが真皮まで届いていることの目安になります。
黒色期、黄色期では、まず壊死組織の除去をすることが重要で、浸出液に関しては、多すぎるようなら吸水しますが、カーゼなどで過剰に吸い取って患部を乾燥させるとマクロファージらによる皮膚の再生が行われなくなるため避ける。
赤色期にきたら、肉芽形成促進作用を持つ、プロスタンディン、ビタミンEなどで肉芽形成を助長するとよい。
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