睡眠薬・抗不安薬一覧

向精神薬一覧向精神薬の取り扱いは別ページ参照。

分類 成分名 商品名 規格・剤形・補足
超短時間型(睡眠薬)
作用時間6時間以内
トリアゾラム ハルシオン 錠0.125mg/0.25mg、禁忌:アゾール系抗真菌薬、向3(30日)
ゾルピデム マイスリー 錠5㎎/10mg、GE(OD錠、ODフィルム、内用液有)、非BZA、向3(30日)
ゾピクロン アモバン 7.5mg/10mg、非BZA、苦み有
エスゾピクロン ルネスタ 錠1㎎/2mg/3mg、非BZA、ゾピクロンの光学異性体、苦み有
短時間型(睡眠薬)
作用時間12時間以内
ブロチゾラム レンドルミン 錠0.25mg、D錠0.25mg、ニプロの0.125mgは販売中止、向3(30日)
ロルメタゼパム ロラメット
エバミール
錠1㎎、向3(30日)
リルマザホン リスミー 錠1㎎/2mg
中間型(睡眠薬).
作用時間24時間以内
エスタゾラム ユーロジン 散1%、錠1㎎/2mg、向3(30日)
ニトラゼパム ベンザリン 細粒1%、錠2㎎/5mg/10mg、てんかん適応有、向3(90日)
ネルボン 散1%、錠5㎎/10mg、てんかん適応有、向3(90日)
フルニトラゼパム サイレース
ロヒプノール
錠1㎎/2mg、静注、向2(30日)
長時間型(睡眠薬)
作用時間30時間以上
クアゼパム ドラール 錠15㎎/20mg、食事で吸収増大のため就寝前、向3(30日)
フルラゼパム ダルメート Cap15㎎、脱カプセル可、向3(30日)
ハロキサゾラム ソメリン 細粒1%、錠5㎎/10mg、向3(30日)
短時間型(抗不安薬)
作用時間6時間以内
エチゾラム デパス 細粒1%、錠0.25mg/0.5mg/1mg、頸椎症や腰痛症の適応もあり、向3(30日)
クロチアゼパム リーゼ 顆粒10%、錠5㎎/10mg、自律神経失調のめまい、肩こりにも適応、向3(30日)
フルタゾラム コレミナール 細粒1%、錠4㎎
中間型(抗不安薬)
作用時間12~24時間以内
ロラゼパム ワイパックス 錠0.5mg/1mg、向3(30日)
アルプラゾラム コンスタン
ソラナックス
錠0.4mg/0.8mg、向3(30日)
ブロマゼパム レキソタン 細粒1%、錠1㎎/2mg/3mg(GEのみ)/5mg、坐剤3㎎(GEのみ、麻酔前の適応のみ)、向3(30日、坐剤14日)
長時間型(抗不安薬)
作用時間24時間以上
フルジアゼパム エリスパン 錠0.25mg、向3(30日)
ジアゼパム セルシン
ホリゾン
ジアパックス
散1%、錠2㎎/5mg/10mg(セルシンのみ)、シロップ(セルシンのみ)、注射液、腰痛症、脳脊髄疾患の痙攣・疼痛の筋緊張軽減適応も。ダイアップは小児てんかんの適応、向3(90日)
クロルジアゼポキシド コントール
バランス
散1%(コントールのみ)、散10%、錠5㎎/10mg、向3(30日)
クロキサゾラム セパゾン 散1%、錠1㎎/2mg、向3(30日)
オキサゾラム セレナール 散10%、錠5㎎/10mg、向3(30日)
クロラゼプ酸ニカリウム メンドン Cap7.5mg、向3(14日)
メダゼパム レスミット 錠2㎎/5mg、向3(30日)
メルサゾラム メレックス 細粒0.1%、錠0.5mg/1mg
超長時間型(抗不安薬)
作用時間90時間以上
ロフラゼプ酸エチル メイラックス 細粒1%、錠1㎎/2mg、向3(30日)
フルトプラゼパム レスタス 錠2㎎
抗不安薬(5-HT1A作動薬) タンドスピロン セディール 錠5mg/10㎎/20mg、睡眠障害、神経症、不安の適応有
睡眠薬(バルビツール酸系) ペントバルビタールCa ラボナ 錠50㎎、適応:不眠症、麻薬前、不安緊張状態の鎮静、向2(14日)
アモバルビタール イソミタール 原末、適応:不眠症、不安緊張状態の鎮静、向2(14日)
セコバルビタールNa アイオナール・ナトリウム 注射用、適応:不眠症、麻酔前、向1
メラトニン製剤 メラトニン メラトベル 顆粒小児用0.2%、Max4mg、小児期の神経発達症に伴う入眠困難改善
メラトニン受容体作動薬 ラメルテオン ロゼレム 錠8mg、入眠障害の改善、禁忌:フルボキサミン、2wで有効性判断
オレキシン受容体拮抗薬 スポレキサント ベルソムラ 錠10㎎/15mg/20mg、高齢者15㎎、禁忌:クラリス、アゾール系抗真菌薬、一包化×
レンボレキサント デエビゴ 錠2.5mg/5mg/10mg、Max10㎎/日
その他 ブロモバレリル尿素 ブロバリン 原末、適応:不眠症、鎮静
トリクロホスNa トリクロリール シロップ10%、適応:不眠症、心電図・脳波検査の睡眠
抱水クロラール エスクレ 坐剤250mg/500mg、注腸用キット、適応:検査時睡眠・催眠

睡眠薬・抗不安薬の使い方

睡眠薬はバルビツール酸系は中枢神経、特に大脳皮質や脳幹網様体賦活系を抑制することによって睡眠効果をもたらすとされている。

しかし、呼吸中枢や血管運動中枢に対しても抑制作用があるため、大量に服用した場合に生命を失う危険がある。 非バルビツール酸系あ睡眠作用が不安定で、習慣性や依存を起しやすいため、臨床において使用しないことが望ましい。

そこで、睡眠障害の治療には主としてベンゾジアゼピン系の薬物が使われます。ベンゾジアゾピン系薬物は脳内でGABA-Clチャネル複合体に結合することで、Clチャネル開口し、GABAのGABAA受容体への結合促進します。

それにより、神経細胞が過分極を起こし、中枢抑制作用が発現します。

ベンゾジアゼピン系薬物は常用量ではレム睡眠は抑制しません。

相互作用

アルコール摂取により、肝ミクロソームの薬物代謝酵素の活性が阻害され、BZ系睡眠薬の血中濃度は上昇し半減期も延長する。

シメチジンや経口避妊薬、ジスルフィラム、プロプラノロール、イトラコナゾール、エリスロマイシン、ニカルジピン、SSRIなどもBXの血中濃度を上昇し、半減期を延長。

GFJはハルシオンの血中濃度を上昇させる。

退薬方法

BZ系は半減期の短いものほど反跳性不眠や退薬症候を生じやすい。短時間型の半減期の短い睡眠薬は徐々に減量していく。

長時間タイプのものは、服用し内皮を設け、1日、2日とあけていく方法を

ベンゾジアゼピン系睡眠薬の作用と副作用

ベンゾジアゼピン系薬物の大まかな作用は以下、

  • 睡眠作用
  • 抗不安作用
  • 筋弛緩作用
  • 抗てんかん作用

副作用は以下のとおりです。

  • 持ち越し効果・・・薬の効果が翌朝以降も持続して出現する。
  • 記憶障害・・・前向性健忘であり、服用後の出来事を覚えていない。
  • 筋弛緩・・・作用時間の長い睡眠薬で比較的強く出現する。
  • 奇異反応・・・かえって不安・緊張が高まり興奮攻撃性がましたり錯乱状態となる。

超短時間型(睡眠薬)

作用時間6時間以内。入眠障害に使用される

  • ハルシオン(トリアゾラム)
  • アモバン(ゾピクロン)
  • マイスリー(ゾルビデム)
  • ルネスタ(エスゾピクロン)

短時間型(睡眠薬)

作用時間12時間以内

  • レンドルミン(ブロチゾラム)
  • リスミー(リルマザホン)

中間型薬(睡眠薬)

作用時間24時間以内

  • ユーロジン(エスタゾラム)
  • ベンザリン、ネルボン(ニトラゼパム)
  • ロヒプノール(フルニトラゼパム)

長時間型(睡眠薬)

作用時間30時間以上

  • ドラール(クアゼパム)

短時間型(抗不安薬)

作用時間6時間以内

  • デパス(エチゾラム)
  • リーゼ(クロチアゼパム)

中間型(抗不安薬)

作用時間12~24時間以内

  • ワイパックス(ロラゼパム)
  • コンスタン、ソラナックス(アルプラゾラム)
  • レキソタン(ブロマゼパム)

長時間型(抗不安薬)

作用時間24時間以上

  • エリスパン(フルジアゼパム)
  • セルシン、ジアパックス(ジアゼパム)
  • バランス(クロルジアゼポキシド)
  • セレナール(オキサゾラム)

超長時間型(抗不安薬)

作用時間90時間以上

  • メイラックス(ロフラゼプ酸エチル)

抗不安薬(5-HT1A作動薬)

睡眠薬(バルビツール系)

睡眠薬(メラトニン関連薬)

睡眠薬(オレキシン受容体拮抗薬)

睡眠薬(その他)

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