真菌とアトピー

アトピー性皮膚炎に関与する真菌としては、マラセチア、カンジダが挙げられる。

これらは、表皮の皮脂を食べた後、その分解物である遊離脂肪酸を遊離することで炎症病変に深く関わっている(脂漏性皮膚炎)。よって、アトピー性皮膚炎において、 顔面や頭頚部の皮疹の出現やその悪化にはこれらの菌の関与も否定できない。

また、これらの菌は表皮だけに関わらず腸管内にも少なからず存在していて、IgE抗体産生を促している。

消化管カンジダ増殖を促すとされる糖分、アルコールを控えることと、腸内菌叢を乱すことで知られる抗生物質の頻回の内服はできれば避けた方が望ましい。

イースト中のマンナンはカンジダの46-48kdアレルゲンに対する同じIgE結合能を持っているとの報告もあるため、できる限りパン食のみという食生活は避けたい。


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