腸管免疫機構

腸管内の抗原を排除する機構には細胞性免疫と体液性免疫のどちらもが関わる。

細胞性免疫では、TLRを介した転写因子の活性化、NK細胞活性化や活性化Th1によって異物が排除される。

体液性免疫では、Th2が産生するサイトカインにより作られたIgAやIgEが抗原-抗体複合体を作ることで異物を排除する。

健常人ではパイエル板のTh1/Th2バランスがTh1優位であるのに対し、アトピーのようなアレルギー体質の場合、パイエル板内のリンパ球がTh2優位であるので、 相対的にTh1の作用が弱くなって、Th2活性を(IgE産生を)抑えていたIFN-γなどのTh1型サイトカインの産生が低下してしまい、 Th2が活性化し、そのTh2が産生するIL-4で多量のIgEが、IL-5でIgAが産生されアレルギー反応(下痢含む)を引き起こす。

アレルギー体質の人の場合、B細胞がIgAよりもIgEにクラススイッチしやすいなどの要因もこれを助長する。

全体図←クリックすると拡大します。

また、B細胞の成熟・分化の主要器官である脾臓は、腸管のように細菌などの抗原に接する機会が少ないこともあって、Th2優位の免疫システムを形成している (Ig:免疫グロブリンを産生するのはTh2が産生するサイトカインのため)。

脾臓はアレルギーの中でも食物アレルギーの発症に関与していると言われている。くわしくは経口免疫寛容の項で述べる。


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