白癬菌(Trichophyton)

白癬菌(Trichophyton)は、黄癬菌などと共に皮膚糸状菌に分類される真菌の一群です。これらの真菌はケラチン消化能を持ち、ケラチンを消化するケラチナーゼを産生します。そのため、これらの菌は髪、爪、および表皮のケラチンを構造タンパク質として利用し、感染を引き起こします。

白癬菌の特徴

  • 皮膚、毛髪、爪に感染し、かゆみや脱皮などの症状を引き起こします。
  • 白癬には趾間型(足の指の間)、水疱型、角化型の3種類があります。手や爪に症状がある場合、高確率で足にも症状が現れます。
  • 白癬菌はカビの一種であり、湿度と温度が高い環境で繁殖しやすいです。特にお風呂場は注意が必要です。

白癬菌の予防と治療

  • 湿度と温度が高い環境を避け、お風呂のマットなどは定期的に洗濯するか共同で使用しないことが重要です。
  • 治療には抗真菌薬を使用しますが、再発の可能性が高いため、症状が治まった後も追加療法を続ける必要があります。
  • 足の指などのマッサージを行い血行を促進させた後に薬を塗ると、治療効果が高まります。
  • 爪白癬の場合は、爪が硬く、外用薬の効果が白癬菌に届きにくいため、主に内服薬の使用が推奨されます。内服薬による治療は通常半年から1年かかります。
  • 爪は通常4~6ヶ月で生え変わります。この期間を考慮して治療を行うことが重要です。

真菌の種類

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