モラクセラ属(Moraxella)

モラクセラ属は、グラム陰性球菌の属であり、プロテオバクテリア門ガンマプロテオバクテリア綱シュードモナス目モラクセラ科に属します。 ヒトや動物の口腔・上気道・性器の粘膜における常在菌であり、病原菌として知られている種もあります。

モラクセラ属の代表的な菌種は、以下の通りです。

  • モラクセラ・カタラーリス(Moraxella catarrhalis):ヒト呼吸器感染症の原因菌で、中耳炎や副鼻腔炎、肺炎などの起因菌として知られています。
  • モラクセラ・オスロエンシス(Moraxella osloensis):ヒト皮膚の常在菌ですが、化膿性皮膚感染症の原因菌となることもあります。

モラクセラ属の菌は、グラム染色で陰性球菌として染色されます。 大きさは約0.5?1.0μmで、単個、連鎖状、または双球状の形態をとります。 運動性はなく、オキシダーゼとカタラーゼ活性を有します。

モラクセラ属の菌は、ヒトや動物の口腔・上気道・性器の粘膜に常在しています。 これらの粘膜に傷や炎症があると、病原菌として感染を引き起こすことがあります。


細菌の種類一覧

グラム陽性球菌

  • グラム陽性球菌(GPC:Gram-Positive Cocci)
    • ブドウ球菌属(Staphylococcus)
      • 黄色ブドウ球菌(S.aurens)
      • 表皮ブドウ球菌(S.epidermidis)
      • 腐生ブドウ球菌(S.saprophyticus)
    • レンサ球菌属(Streptococcus)・・・腸内常在菌。ホモ
      • A群溶血性レンサ球菌(S.pyogenes)・・・溶連菌
      • B群溶血性レンサ球菌(S.agalactiae)
      • C, G群溶血性レンサ球菌(S.dysgalactiae ssp.equisimilis)
      • アンギノサス(S.anginosus)
      • コンステラータス(S.constellatus)
      • インターメディウス(S.intermedius)
      • 肺炎レンサ球菌(S.pneumoniae)・・・呼吸器
      • ミティス(S.mitis)
      • サングイニス(S.sangulnis)
      • サリバリアス(S.salivarius)
      • ウシレンサ球菌(S.bovis)
      • ミュータンス(S.mutans)
      • サーモフィルス菌(S.thermophilus)・・・乳酸菌
      • フェカリス菌(S.faecalis)・・・乳酸菌
    • 腸球菌属(Enterococcus)
      • フェカリス菌(E.faecalis)・・・ホモ(乳酸)
      • フェシウム菌(E.faecium)
    • ラクトコッカス属 (Lactococcus)
      • ラクトコッカス・ラクティス(L.lactis)・・・ホモ(乳酸)
    • ペディオコッカス属(Pediococcus)・・・ホモ(乳酸)
    • リューコノストック属 (Leuconostoc)・・・ヘテロ

グラム陽性桿菌

グラム陰性球菌

グラム陰性桿菌

その他

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