GLP-1受容体作動薬

GLP-1作動薬の種類

GLP-1受容体に結合し、GLP-1の作用(インスリン産生と分泌を促進する作用以外に、膵臓β細胞の増殖や新生の促進、グルカゴン分泌抑制、胃排泄遅延作用、中枢を介して食欲の抑制など血糖値を下げる働き、心筋保護作用)を示す。

  • リキスミア(リキシセナチド) 1日1回、朝食前
  • ビクトーザ(リラグルチド) 人のGLP-1由来。HbA1cの低下、1日1回朝or夕、膵β細胞を改善の三大特徴。
    エキセナチドより抗体産生が少ない(分子構造をあまりいじってないため異物として認識されにくい)
  • バイエッタ(エキセナチド) 毒トカゲの唾液から作られる。1日2回。
  • ビデュリオン(エキセナチド) バイエッタの分1週1製剤
  • トルリシティ(デュラグルチド)・・・ペンと針が1回分一体型になっている週一製剤。ビデュリオンのように振る必要がなく、注射針をつける手間もない、針も29Gと補足硬結ができにくい。

ビクトーザの特徴

  • 2型糖尿病の治療に用いる。1型糖尿病には用いることはない(死亡例3例(H24.7現在)はいずれも1型糖尿病への使用例)。
  • インスリン製剤がDMの対処療法であることと比較して、ビクトーザの治療は根治療法となる。
  • ビクトーザは体重が落ちる、他はインスリンを取り込む→脂肪へ→太る 血糖コントロール6.9はほとんどいない。 膵機能が徐々にダメになっていく。
  • GIP選択製剤を作るのは技術的に難しい、GLP-1選択製剤は比較的作りやすい。
  • DPP4で1~2分で酵素が失活する
  • 糖尿病の人は健常成人の半分くらいしかGLP-1がない。
  • DPP阻害剤の10倍強いのがビクトーザ
  • 脳に対して食欲を抑制し、胃内容排泄遅延が合わさって痩せる機序。 膵β細胞の増強とβ細胞のアポトーシスを抑制もある(動物実験のみ)。
  • 3ヶ月で下がるけど、3ヶ月でダメならダメ(膵β細胞が終わっているという指標としても)
  • ほとんど低血糖が起きない(はず)(機序的に)
  • 経口薬の人に、インスリンからの切替は専門医
  • 食前、食後、朝昼晩全く関係なく使用可能。食事を取らなくても使える
  • 1本18μg、初期量0.3μg、維持量0.9μg、1週間以上の間隔で0.3μgずつ増量 空打ち0.12μg(空打ち用の目盛あり)で維持量で計算すると1本が17日分。
  • 針はA型、インスリン同様キャップをつけたまま、回しながら装着し、透明キャップと白いキャップを取って使用する。
  • 打ち忘れは、T1/2が13hなので、忘れた後13hまでなら大丈夫。それ以降は蓄積。
  • 冷所保存、出したら室温はインスリンと同じ。

副作用

GLP-1作動薬の多い副作用は、消化器に作用する薬なので便秘、悪心、下痢。

初期は副作用(嘔気)でやすいが慣れも必要。用量依存ではなく0.3μgが一番多い(ビクトーザ)。なので屯服で制吐剤を出すケースも多々あり、慣れてきたらやめる。

ビデュリオンの特徴

ビデュリオンは週1回投与のGLP-1受容体作動薬

ビデュリオン(エキセナチド)はGLP-1作動作用により、

  • 中枢神経・・・満腹感の更新と食欲の減退
  • 肝臓・・・グルカゴン減少により肝臓からのグルコース分泌を抑制
  • 胃・・・食後高血糖の抑制。胃の排泄能の調整(胃内容物排出の抑制)
  • 膵臓(β細胞)・・・グルコース濃度依存的に膵β細胞からのインスリン分泌を促進。膵β細胞の増殖促進、アポトーシス抑制作用
  • 膵臓(α細胞)・・・グルコース濃度依存的に膵α細胞からのグルカゴン分泌を抑制

体重を増やさずに長期にわたる高い血糖改善効果を示す。

注射部位はお腹、太もも、腕で、前回注射した箇所から2-3cmずらす。固まり(硬結、結節)は1週間効果が持続するビデュリオンの特徴で、通常4~8週間で改善する。

万一忘れや注射日の変更が必要な場合は、前回注射した日を含めて3日以上開いていることを確認し、注射する。3日以内に2本注射しない。

保管は2-8℃で遮光保存、凍結に注意。旅行などでやむをえず室温保存する場合は、遮光の上30℃以下で4週間以内に使用するようにする。

ビデュリオンは、エキセナチドを生分解性のPLGポリマーのマイクロスフェア内に処理することで、持続的にエキセナチド濃度が維持されるように設計されている。

体内に投与されたビデュリオンからは、生分解性マイクロスフェアの分解に伴って、徐々にエキセナチドが放出され、血中濃度を1週間にわたって維持できる。 副作用は注射部位硬結、悪心、便秘、嘔吐が多い。

トルリシティの特徴

トルリシティ皮下注0.75mgアテオスは、週1回投与の持続型GLP-1受容体作動薬。

半減期は4.5日、週一回同一曜日、朝昼晩関係なく投与できる薬剤であるが、投与を忘れた場合は、次回投与までの期間が3日間(72時間)以上であれば、気づいた時点で直ちに投与し、その後は予め定めた曜日に投与する。3日間未満であれば投与せず、次の予め定めた曜日に投与する。

アミノ酸を置換しあヒトGLP-1アナログと改変ヒトIgG4Fc領域との融合タンパク質であり、アミノ酸の置換によりDPP-4による分解に抵抗性を示し、分子量の増加により吸収速度及び腎クリアランスが低下することで作用が持続する。

1回分の薬液が予め充填された注射針(29ゲージ)つきのペン型注射器製剤であり、投与時の薬剤調整、注射針の取り付けや取り外しが不要である。ビデュリオンは23ゲージなので針が太く硬結ができやすいが、これはできにくい。

SU剤併用により低血糖のリスクが30%弱増加するため、併用には注意する。DPP4阻害薬は同機序であるため併用には注意する(禁忌ではない)。

保管は2-8℃で遮光保存、凍結に注意。室温保存は14日以内・30℃以下。

インスリングラルギン(ランタス)1日1回に比べてH1c低下効果は非劣性を示した(ベースラインから-1.43%)。食後高血糖の改善。体重低下(52週後:-0.17kg)。

主な副作用は便秘、悪心、下痢で投与初期(投与開始0-2週)に5%程度発現する。

糖尿病の薬の種類


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