高脂血症(脂質異常症)の症状と治療
高脂血症は原発性(遺伝的要因or原因不明)のものと続発性(糖尿病、ネフローゼ、橋本病など)のものに分けられます。
原発性高脂血症のうち遺伝的要因が明らかなものを家族性高脂血症と呼びます。
成人(15歳以上)家族性コレステロール血症(FH)の診断
- 1、高LDL-C血症(未治療時のLDL-C値180mg/dL以上)
- 2、腱黄色腫(手背、肘、膝等またはアキレス腱肥厚)あるいは皮膚結節性黄斑腫
- 3、FHあるいは早発性冠動脈疾患の家族歴(第一度近親者)
アキレス腱肥厚については超音波検査または、X線撮影で診断する。
成人(15歳未満)家族性コレステロール血症(FH)の診断
- 1、高LDL-C血症(未治療時のLDL-C値140mg/dL以上、複数回確認)
- 2、FHの家族歴(親または同胞)
- 3、親のLDL-Cが180mg/dL以上または早発性冠動脈疾患の家族歴(祖父母または親)
小児については見逃しを減らすため、「FH疑い」を新たに設定。1と2でFHと診断、1と3でFH疑いと診断(本人LDL-C180mg/dL以上の場合はFHと診断)、1のみでも250mg/dL以上はFH、180mg/dL以上はFH疑いと診断する。
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