てんかんの診断

てんかんの診断は、発作時の状況、病歴と身体所見のみで80%以上の診断が可能とされているが、脳波検査や心電図が必要となる場合もある。

全般発作

全身けいれん→急性症候性発作(頭部外傷、脳炎、熱中症、脳卒中、薬物、アルコール依存等)を検討→除外→失神、てんかん、非てんかん発作(心因性発作等)を検討→除外→身体検査・内科系検査→心電図検査(失神)、血液検査(血糖値、血清ナトリウム値、血算)(低血糖、低ナトリウム血症など)→脳波検査→(必要に応じて、MRI・CT、ビデオ脳波自動記録)→てんかんの確定診断

脳波検査はてんかんの診断では最も有用。棘波や棘徐波複合などのてんかんに特徴的な異常波があり、発作-脳波同時記録装置で臨床発作と、発作時脳波が記録できればてんかんと診断される。

ビデオ脳波自動記録はてんかん発作と心因性発作の鑑別に有用(発作時の記録が最も確実)。

部分発作

全身けいれん以外→本人や目撃者に現病歴、既往歴、家族歴の確認→脳波検査(必要に応じて、MRI・CT、ビデオ脳波自動記録)→てんかんの確定診断

部分発作主体の患者の場合はMRIが有用。

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