ニコチン酸誘導体
ニコチン酸誘導体の作用機序
ニコチン酸の脂質低下機序は複数の作用点が想定されている。
末梢脂肪組織における脂肪分解が抑制され、遊離脂肪酸の肝臓への流入が減少した結果、VLDLが抑制される。
また、LPLも活性化してVLDLなどのリポタンパクの異化も促進される。
Lp(a)低下作用を有する唯一の高脂血症薬である。
遊離脂肪酸動員の抑制によるTG低下作用もあり。
ニコチン酸誘導体の薬の種類
- ユベラN、ユベラニコチネート(ニコチン酸トコフェロール)・・・1日3回。ニコチン酸+トコフェロール。
- コレキサミン(ニコモール)・・・1日3回。脂質代謝、末梢血行改善作用
- ペリシット(ニセリトロール)・・・1日3回。微小循環系賦活剤、脂質代謝改善作用
高脂血症の薬の種類
- スタチン系
- フィブラート系、選択的PPARαモジュレータ
- ニコチン酸誘導体(ユベラN、ペリシット、コレキサミン)
- 陰イオン交換樹脂(クエストラン、コレバイン)
- プロブコール(シンレスタール、ロレルコ)
- 植物ステロール(ハイゼット)
- ω3脂肪酸(エパエール、ロトリガ)
- 肥満症治療薬(オブリーン)
- 小腸コレステロールトランスポーター阻害薬(ゼチーア)
- PCSK9阻害薬(
プラルエント(2020.5販売中止)、レパーサ、レクビオ) - MTP阻害薬(ジャクスタピッド)
コメントor補足情報orご指摘あればをお願いします。
- << 前のページ
- 次のページ >>