糖尿病の症状
血糖値が高い状態が続いていたとしても自覚症状が全くなく、血糖値が高いのの何が悪いのか?とおもわれる方は多数いると思いますが、糖尿病の真の治療目的は、その三大合併症である網膜症、腎症、末梢神経障害への進行、そして動脈硬化(血管壁が硬くなり血管が腐る)を予防することにあることに注意します。
血糖値が高い状態が常に続いていると、以下の様な症状が現れることがあります。
- 糖尿病症状(口渇、多飲、多尿、体重減少)
- 糖尿病昏睡
- 糖尿病性網膜症
- 糖尿病性腎症
- 糖尿病性末梢神経障害
血糖値が高くインスリンが高い状態ですと、認知症を引き起こすことが知られています。
糖尿病症状(口渇、多飲、多尿、体重減少)
口渇、多飲等の自覚症状がでるのは、一般には空腹時血糖値が大体200mg/dl↑の時です。
糖代謝の異常により、糖(グルコース)からエネルギーを得ることができなくなると、使われずに残った糖が尿中に そのまま移行して尿糖陽性となります。
尿中に糖が多くなると糖の濃度を薄めようとして水分が引き抜かれて多尿が起こるとともに、水分不足による口渇、多飲 症状もそれに次いで起こってきます。
なお、糖からエネルギーを得ることができないことから、脂肪からのエネルギー獲得(β酸化)が起こり、体重減少や 栄養不足が起こります。(ケトジェニック)
糖尿病昏睡
糖尿病性昏睡とは、(ケトアシドーシス+脱水)による意識障害を言います。
尿中の糖が多くなると、糖の濃度をうすめる方向に血液中から水が流れ込みます。その結果として、細胞内脱水(やせ)が起こります。
また、糖からエネルギーを得ることができない(糖代謝異常)ことから、脂肪の分解からβ酸化が亢進するも、TCAサイクルが抑制されているためにアセチルCoAの蓄積を起こし、ケトン体が上昇します。 ケトン体は弱酸性のため、血液が酸性に傾きます。
ケトアシドーシスでは、吐き気、倦怠感、口臭等の初期症状が現れる。
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