CKDと代謝性アシドーシス
近位尿細管ではNa+の再吸収と交換でH+が尿細管に分泌される。遠位尿細管ではNa+の再吸収と交換でNH4+が尿細管に分泌される。
腎機能が低下してNa+の再吸収が起きなければH+が血液中に蓄積して代謝性アシドーシスを引き起こす。他には乳酸アシドーシスやケトアシドーシスが代謝性アシドーシスとして知られている。
症状としては、早くて浅い呼吸、神経症状、心拍増加、悪心嘔吐などがある。
代謝性アシドーシスを伴う保存期CKD(G3~G5)において、炭酸水素ナトリウム(メイロン=重曹=ビカルボナート)などによる介入は腎機能低下を抑制する可能性があり、浮腫悪化(体液貯留の悪化)に注意しながら使用する。
改善しないと透析の適応となる。
アルカリ性食品(野菜や果物)は代謝性アシドーシスを有するCKD患者で推奨されている。ただし高カリウム血症の発症に十分留意する。
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