胃がん

ステージ分類

N0
リンパ節転移がない
N1
リンパ節転移が1-2個
N2
リンパ節転移が3-6個
N3
リンパ節転移が7個以上
M1
遠隔転移を認める
T1a(M)
胃の粘膜に限局している
ⅠAⅠBⅡAⅡB
T1b(SM)
胃の粘膜下層に達している
ⅠAⅠBⅡAⅡB
T2(MP)
胃の筋層まで達している
ⅠBⅡAⅡBⅢA
T3(SS)
胃の漿膜下層まで達している
ⅡAⅡBⅢAⅢB
T4a(SE)
胃の外側表面にがんが出ている
腹腔に露出している
ⅡBⅢAⅢBⅢC
T4b(SI)
胃の外側表面にがんがでている
直接他の臓器に湿潤している
ⅢBⅢBⅢCⅢC

定型手術(胃2/3以上切除+D2郭清)を中心として、内視鏡、腹腔鏡下手術、縮小手術、拡大手術、術前・術後化学療法を実施。

胃がんが粘膜内にとどまっている分化型、2cm以下、潰瘍を伴わないもの(ステージⅠAの一部)は内視鏡切除、それより進行度の高いステージⅠA~ⅢCは外科治療の適応。手術後には補助化学療法(抗がん剤治療)を行うこともある。

切除不能の局所進行胃がん、遠隔転移を伴う胃がん(Ⅳ)は抗癌剤治療による緩和的化学療法の適応。

補助化学療法はオペ後の再発を抑える目的で行われる。手術単独で40%が再発するが、補助化学療法を行うことで40%中10%の再発が防げる。再発した場合の治癒率は限りなくゼロに近いことことから推奨。 術後補助化学療法では、S-1単剤を1年間継続、XELOX療法(カペシタビン+オキサリプラチン)を6ヶ月継続、場合によりSOX療法(S-1+L-OHP)を実施。

緩和化学療法は、がん細胞表面のHER2蛋白の有無で区別される(陽性15%、陰性85%)。

HER2陽性の場合、カペシタビンまたは5-FU+シスプラチンまたオキサリプラチン+トラスツズマブの3剤併用が推奨。腫瘍の増大がないならそのまま、効果がない場合二次治療として、DTXまたはPTXまたはCPT-11の単剤、もしくはPTX+RAMの併用。

HER2陰性の場合、S-1またはカペシタビン+シスプラチンの2剤併用が推奨。効果がない場合の二次治療はHER2陽性の場合と同じ。

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