インスリン製剤の保存
インスリンの保存方法は、封を切っていないインスリン製剤は2~8℃の冷蔵庫での保存を原則とする。 一度凍結したインスリン製剤は使用できない。
ノボのインスリン製剤については、以下の表の期間を参考に使用。基本的には使用開始後は室温(30℃以下)が原則だが、一部の製剤(以下表の冷可の記載があるもの)は冷蔵庫保存は可能。→フレックスペンは基本OKだがカートリッジは不可が原則
30℃よりも温度の高い場所に長時間置いておくとインスリン(タンパク質)の変性が起こり、薬効が変わってしまうなどの問題が起こる。
製品名 | 剤形 | 保存 |
---|---|---|
フィアスプ注 | ペンフィル フレックスタッチ(冷可) バイアル(冷可) |
4週間30℃以下 |
ノボラピッド注 | ペンフィル フレックスタッチ(冷可) フレックスペン(冷可) イノレット バイアル |
|
ライゾデグ配合注 | フレックスタッチ(冷可) | |
トレシーバ注 | ペンフィル フレックスタッチ(冷可) |
8週間30℃以下 |
レベミル注 | ペンフィル フレックスペン(冷可) イノレット |
6週間30℃以下 |
ノボラピッド30MIX注 | ペンフィル フレックスペン |
4週間30℃以下 |
ノボラピッド50MIX注 | フレックスペン | |
ノボラピッド70MIX注 | フレックスペン | |
ノボリンR注 | フレックスペン バイアル |
6週間30℃以下 |
ノボリンN注 | フレックスペン | |
ノボリン30R注 | フレックスペン | |
イノレット30R注 | イノレット | |
インスリングラルギンBS「リリー」, ルムジェブ、ヒューマログ、インスリンリスプロBSHU「サノフィ」、ヒューマリンR/3/7/N | 28日以内 | |
ランタス、アピドラ | 4週間 | |
ヒューマログミックス25/50 | 28日 | |
ソリクア | 31日以内 |
保管の際は、注射針を取り外したうえで保管し、注射の前には常温(15~25℃)に戻して使用する(=使い始めたら30℃未満の常温で。→痛み軽減のため→痛みが気にならないなら常温に戻さずでもおkだが、頻繁に出し入れすると発生する結露が故障の原因になるとのこと)
ゾルトファイ配合注(インスリン+GLP-1)は、使用開始後は室温(30℃以下)または冷蔵庫(2~8℃)で保管し、使い始めた製剤は3週間以内に使用(ただし、25℃以下または冷蔵庫(2~8℃)で保管した場合は4週間以内に使用)
ビクトーザ皮下注は使用開始後は室温(30℃以下)にて30日以内に使用。
カートリッジ交換型は使用開始後は、室温が30℃を超えたとしても、冷蔵庫に入れず、保管場所に気を付けたり、保冷材で冷やしたりして保管する。
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