ST合剤

分類 成分名 商品名 規格・剤形・補足
ST合剤 ST合剤 バクタ
バクトラミン
ダイフェン
配合顆粒、配合錠、注
  • バクタ(スルファメトキサゾール+トリメトプリム)・・・配合錠、ミニ配合錠、配合顆粒

スルファメトキサゾールはサルファ剤として、パラアミノ安息香酸からジヒドロ葉酸(DHF)の生合成を阻害し、DNAの合成を阻害する。

サルファ剤には他にサラゾスルファピリジンが知られているが、潰瘍性大腸炎関節リウマチの適応である。サラゾスルファピリジンは抗炎症作用のあるアミノサリチル酸(5-ASA)と抗菌作用を有するスルファピリジンが結合した薬剤である。

サルファ剤は基本骨格としてスルファニルアミド骨格を持つ。

トリメトプリムは葉酸代謝拮抗薬として、ジヒドロ葉酸レダクターゼと結合して阻害→ジヒドロ葉酸のテトラヒドロ葉酸(THF)への還元を阻害して、DMA合成を阻害する(これはメトトレキサートの作用機序と同じ)。

スルファメトキサゾールとトリメトプリムは単剤では耐性菌の関係で用いられず、合剤でかつ、ニューモシスチス肺炎(旧カリニ肺炎)に限定して用いる。

ニューモシスチス肺炎は真菌に分類される肺胞でしか生きられない常在菌であり、免疫低下により活発化する。一般的にはβ-Dグルカンの上昇とCTでのスリガラス影で診断する。

BAが高く、錠剤1錠と顆粒1g、注射1アンプルがほぼ同じ効果。

プレドニゾロン等のステロイドによる免疫抑制に伴う感染症予防に使われているケースが多く、一般的にはプレドニゾロンを20mg以上を1か月以上使用する場合、投与が推奨される。

ST合剤の副作用としては以下が代表。

  • 再生不良性貧血
  • 溶血性貧血
  • 核黄疸・・・サルファ剤がアルブミンに結合しているビリルビンを押し出すことでビリルビンが上昇する。

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