麻疹ウイルス

麻疹(はしか)は、麻疹ウイルス(Measles virus)によって引き起こされる非常に感染力の高いウイルス性疾患です。麻疹ウイルスはパラミクソウイルス科に属するエンベロープを持つ単一鎖のRNAウイルスです。

  • 麻疹は空気感染するため、非常に感染力が強く(風疹よりも)、予防接種を受けていない人々の間で容易に広がります。
  • 空気感染は飛沫感染より小さい粒子が空中に長時間浮遊し、室内の空気を通じて広がります。飛沫は重いので一定時間浮遊後に地面へと落ちます。そのため空気感染の方がたちが悪いです。(他空気感染は結核、水痘)
  • 経気道感染で、1~2週間の潜伏期のあとに上気道のカタル症状を伴って、高熱、咳、鼻水、赤い目(結膜炎)といった風邪様症状が現れ、その後、口の中に白い斑点(コプリック斑)が出現し、その後2日ほどすると体全体に赤褐色の発疹が現れると、発疹同士がくっついて、色素沈着が起こる。1週間ほどで解熱し、皮膚落屑という経過をたどる。
  • 麻疹は重症な合併症を引き起こす可能性があり、特に小児では肺炎や脳炎などが生命を脅かすことがあります。
  • 麻疹の診断は、症状と血液検査によって行われます。特定の抗ウイルス治療はありませんが、症状の管理と合併症の予防が重要です。
  • 麻疹はワクチンにより予防が可能です。ワクチンは麻疹と風疹が混合されたMRワクチンを、第1期:1歳~2歳未満に1回接種、第2期:5歳以上7歳未満で小学校就学前の1年間に1回接種します。
  • 出席は発症してから5日、解熱してから3日が経過した後。(幼児のインフルエンザと同じ)

ウイルスの種類

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